第一精工の第3四半期は、事業環境が良好なことから、2ケタ増収大幅増益で黒字転換となる

■事業が好調に推移していることから、期末の配当の上方修正も発表

 コネクタ大手の第一精工<6640>(東1)の第3四半期は、事業環境が良好なことから、2ケタ増収大幅増益で黒字転換となった。

 同社のアンテナ用超小型RF同軸コネクタは、IoT化の進展に伴う無線通信需要の増大が後押しとなり、使用用途が拡大した。また、基板対基板コネクタは、高速伝送時のノイズ対策を施した新開発フルシールドコネクタが引き続き売上を伸ばした。更に、自動車部品事業は、自動車の電装化に伴い、車載用センサやコネクタの需要が拡大していることを受けて好調を維持した。

 その結果、第3四半期連結業績は、売上高382億33百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益17億37百万円(前年同期△1億17百万円)、経常利益16億22百万円(同△9億74百万円)、純利益9億73百万円(同△12億60百万円)となった。

 第3四半期が好調であったが、通期連結業績予想については、8月9日に上方修正していることから、前回公表した数値を据え置いている。

 ちなみに、17年12月期通期連結業績予想は、売上高510億円(前期比11.3%増)、営業利益25億円(同523.2%増)、経常利益24億円(同199.7%増)、純利益16億円(同916.8%増)を見込む。

 以上のように、第3四半期業績が順調に推移したこともあり、期末配当を当初の10円予想から20円に上方修正した。年間配当は、第2四半期の5円と合わせ25円を見込む。前期は15円だったので、10円の増配となる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る