ブレインパッドの第1四半期は、3事業ともに堅調に推移したことから、2ケタ増収大幅増益

■アナリティクス事業は、組織規模の拡大に応じて売上規模を拡大できる状況が整う

 データ活用関連事業のブレインパッド<3655>(東1)の第1四半期は、3事業ともに堅調に推移したことから、2ケタ増収大幅増益となった。

 顧客企業の持つ大量データに関するコンサルティング、データマイニングを行うアナリティクス事業は、組織規模の拡大に応じて売上規模を拡大できる状況が整ったこともあり、売上高3億37百万円(前年同四半期比26.6%増)、セグメント利益92百万円(同23.3%増)となった。

 ソリューション事業では、顧客企業に対して、データ蓄積、分析および分析結果に基づく施策実行に必要なソフトウェアの選定と提供、システムの開発・運用を行っている。第1四半期は、ストック型である「Probance」(マーケティングオートメーション領域の製品)、「Crimson Hexagon ForSighttm Platform」(Twitter、InstagramなどのSNSデータを多角的に分析できるソーシャルリスニング・プラットフォーム)などのライセンス販売や受託開発案件の受注が積み重なり、堅調に推移したが、人材の採用により人件費が嵩んだ。その結果、売上高は2億81百万円(同8.4%増)、セグメント利益33百万円(同19.7%減)と増収ながら減益。

 マーケティングプラットフォーム事業では、主にデジタルマーケティング領域において、同社が着目したデータ分析系のアルゴリズムから独自性の強いソフトウェアを自社開発し、SaaS型サービスを中心とした顧客企業への提供と、その保守業務等を行っている。DM(Data Management Platformの略)市場シェアNo.1製品o.1である「Rtoaster」のストック型売上高が安定的に推移し、3四半期連続で3億円超の売上高を達成した。一方、利益面は、前期から進めている積極的な人材採用により人件費が増加していることに加え、新製品開発に向けた投資を継続している。売上高は3億03百万円(同8.8%増)、セグメント利益63百万円(同0.3%減)となった。

 その結果、今期18年6月期第1四半期連結業績は、売上高9億23百万円(同14.6%増)、営業利益51百万円(同28.1%増)、経常利益53百万円(同94.6%増)、純利益34百万円(同188.7%増)と2ケタ増収大幅増益。

 当第1四半期連結累計期間の業績は概ね会社計画通りに進捗していることから、第2四半期、通期の連結業績予想は当初予想通りを据え置いている。

 ちなみに、今期18年6月期通期連結業績予想は、売上高41億円(前期比16.2%増)、営業利益3億円(同102.7%増)、経常利益3億円(同109.0%増)、純利益1億90百万円(同26.1%増)を見込む。

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