【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ストリームはモミ合い上放れの動き、収益改善基調を評価して反発期待

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 家電やパソコンなどのネット通販サイトを運営するストリーム<3071>(東マ)の株価は、230円~250円近辺でモミ合う展開ですが、終値ベースで25日は262円、26日は260円まで水準を切り上げてモミ合い上放れの動きを強めています。収益改善基調を評価して反発展開が期待されます。なお3月13日に前期(15年1月期)の決算発表を予定しています。

 家電製品、パソコン、デジタルカメラなどを販売するネット通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」の運営を主力としています。14年2月には扶桑化学工業<4368>から化粧品・健康食品の無店舗販売を展開するエックスワンの株式80%を取得して連結子会社化しました。他社のネット通販を支援するネット通販支援事業(ECサイト運営業務代行サービス)も展開しています。

 アライアンス戦略でオンラインゲーム事業も強化しています。14年6月に中国のネットサービス企業集団5173.Comと、ソーシャルゲームおよびeコマースに関して業務提携し、8月に中国ネットゲーム事業の第1弾としてスマホ専用ゲーム「三国志戦姫」について、DMM.comラボとゲームソフトウェアライセンス契約を締結し、5173.Comを通じて中国向けに独占配信すると発表しました。

 14年11月には、5173.Comの子会社Licheng(H.K.)Technology Holdings Limited(投資事業および5173グループの中国におけるゲーム事業の統括会社で、14年9月に当社発行の第6回新株予約権を行使、14年12月16日時点で当社の第2位株主)と共同出資による新会社を設立しました。中国製ゲームタイトルの日本への導入・マーケティングを展開します。

 また14年9月にはラオックス<8202>と提携し、子会社エックスワンのコスメティック関連商品をラオックスの免税店で販売開始しました。さらに14年12月には、エックスワンが新発売した幹細胞コスメ・シリーズ「XLUXES(エックスリュークス)」について、免税店舗での販売でラオックス独占とすることに合意しました。

 前期(15年1月期)の連結業績見通し(3月12日公表)については、売上高が前々期比23.7%増の206億46百万円で、営業利益が3億79百万円(前期は1億63百万円の赤字)、経常利益が3億72百万円(同1億19百万円の赤字)、純利益が2億86百万円(同84百万円の赤字)の黒字化見通しとしています。

 第3四半期累計(2月~10月)は前年同期比32.6%増収となり、営業利益は1億21百万円、経常利益は1億37百万円、純利益は1億66百万円と黒字化しました。市場価格への迅速な対応、仕入先とのデータ連携強化による取扱アイテム数の増加、在庫の適正化などの施策が奏功して、家電、パソコン、周辺機器・デジタルカメラが大幅増収となり、売上総利益率は18.4%で同6.1ポイント改善しました。純利益はエックスワン子会社化に伴う負ののれん発生益も寄与しました。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.7%、営業利益が31.9%、経常利益が36.8%、純利益が58.0%で、利益進捗率が低水準の形ですが、営業利益を四半期別に見ると第1四半期(2月~4月)88百万円の黒字、第2四半期(5月~7月)78百万円の赤字、第3四半期(8月~10月)1億11百万円の黒字となり、消費増税の反動影響を受けた第2四半期に対して、第3四半期は営業損益が大幅に改善しています。通期ベースでも増収効果や売上総利益率改善で好業績が期待されます。

 ネット通販事業では販売促進策の強化、薄型テレビの大型画面化に伴う単価上昇、4K対応テレビへの関心の高まりに加えて、市場価格に迅速に対応できるシステム構築、仕入先とのデータ連携強化による取扱アイテム数の増加、販売効率の向上、販売価格の適正化と粗利益の確保、販管費圧縮などの施策を強化しています。今期(16年1月期)も収益改善基調が期待されます。

 なお14年8月1日付の株式5分割に伴って株主優待制度の一部変更を発表しています。決算期末(1月31日)現在100株以上~2500株未満所有株主に対して優待割引券1枚(1000円相当)、2500株以上~5000株未満所有株主に対して優待割引券3枚(3000円相当)、5000株以上所有株主に対して優待割引券5枚(5000円相当)を贈呈します。

 株価の動きを見ると、高値圏500円台から急落して230円~250円近辺でのモミ合い展開です。ただし終値ベースで2月25日は262円、26日は260円まで水準を切り上げてモミ合い上放れの動きを強めています。調整が一巡したようです。

 2月26日の終値260円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS12円19銭で算出)は21~22倍近辺、前々期実績PBR(前々期実績に株式5分割を考慮した連結BPS32円45銭で算出)は8倍近辺です。

 週足チャートで見ると高値圏から大陰線を引いて急落して調整局面となりましたが、横向きに転じた13週移動平均線を突破してトレンド転換の動きを強めています。収益改善基調を評価して反発展開が期待されます。

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