【注目銘柄】シュッピンは上場来高値更新の展開、18年3月期2Q累計が計画超の大幅増益で通期予想に上振れ余地、株式2分割も評価

注目銘柄

 シュッピン<3179>(東1)に注目したい。カメラなど専門性高い商材の中古品・新品をECと店舗で販売している。Web会員数の増加に伴ってEC売上が好調に推移している。18年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増収増益だった。通期も大幅増収増益・増配予想である。10月の売上も好調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は株式2分割(基準日17年12月31日、効力発生日18年1月1日)も好感して上場来高値更新の展開だ。上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計が計画超で通期予想も上振れ余地

 11月6日発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の非連結業績(10月23日に上方修正)は、売上高が前年同期比29.3%増の144億35百万円、営業利益が55.8%増の7億36百万円、経常利益が56.7%増の7億30百万円、純利益が57.3%増の5億03百万円だった。

 主力のカメラ事業が23.9%増収、時計事業が2.2倍増収と好調に推移して計画超の大幅増収増益だった。販売チャネル別の売上はECが26.1%増収、店舗が34.9%増収だった。

 通期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比13.7%増の284億29百万円、営業利益が27.8%増の14億02百万円、経常利益が28.6%増の13億87百万円、純利益が28.2%増の9億50百万円としている。配当予想は年間9円(期末一括)としている。18年1月1日付株式2分割を考慮して17年3月期の年間12円を年間6円に換算すると3円増配となる。

 Web会員数の増加に伴ってEC売上が好調に推移し、中古品の粗利益率改善なども寄与して大幅増収増益予想である。そして通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.8%、営業利益が52.5%、経常利益が52.6%、純利益が52.9%である。通期予想に上振れ余地がありそうだ。

 月次情報(速報値)によると、17年10月は全社売上高が前年同月比25.0%増、うちEC売上高が24.0%増と好調に推移している。またWeb会員数は前月比3705人増加の34万863人となった。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価は11月8日に上場来高値となる3080円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績や株式分割を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る