【業績でみる株価】テモナはリピート通販システムが主力、18年9月期増収増益予想

 テモナ<3985>(東マ)は、サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業で、リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。17年9月期は大幅増収増益だった。そして18年9月期も増収増益予想である。株価は下値固め完了感を強めている。

■リピート通販システム「たまごリピート」が主力

 08年10月設立、17年4月東証マザーズに新規上場した。サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業で、リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。

 サブスクリプションビジネスとは継続的な課金(購入)が発生する販売手法のことである。毎月一定額の料金を支払うことで、ネットショップのオススメ商品が定期的に届くため、商品を選ぶ手間が省けるなどのメリットがあるとして、近年人気を集めている。

 リピート通販システム「たまごリピート」は、定期購入や頒布会に特化し、健康食品や化粧品業界を中心に、ASP型で1000社以上の導入実績を誇っている。またコンバージョン率引き上げなどを目的として、広告・販促などのマーケティングツール「ヒキアゲール」なども展開している。

■17年9月期大幅増収増益、18年9月期も増収増益予想

 17年9月期の非連結業績は、売上高が16年9月期比39.0%増の10億93百万円、営業利益が2.1倍の2億64百万円、経常利益が2.0倍の2億59百万円、純利益が90.1%増の1億65百万円だった。リピート通販システム「たまごリピート」を利用する顧客の事業拡大に伴って決済手数料収入が想定を上回り、計画超の大幅増収増益だった。

 18年9月期の非連結業績予想は、売上高が17年9月期比10.1%増の12億03百万円、営業利益が2.5%増の2億71百万円、経常利益が11.7%増の2億90百万円、純利益が31.5%増の2億17百万円としている。先行投資負担などを吸収して増収増益予想である。継続的なサービス改善や新たなサービス(システム)開発を推進する。

■株価は下値固め完了感

 株価は6000円近辺でモミ合う展開だが、11月9日には6940円まで上伸する場面があった。その後一旦反落したが、9月の上場来安値5000円まで下押すことなく切り返して下値固め完了感を強めている。

 また週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。なお11月20日の終値は5700円、今期予想PERは約34~35倍、時価総額は約75億円である。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る