【株式評論家の視点】内外テックは、今3月期第2四半期大幅増益で順調、押し目買い妙味が膨らむ

株式評論家の視点

 内外テック<3374>(JQS)

は、に東京証券取引所ジャスダック市場に上場している。空気圧機器、同応用機器類、工作機械、電気機器、電子機器その他工具類の売買および輸出入を行う専門商社だが、設計・製造部隊を有し、部品調達から設計・製造(総合組立)・物流・アフターサポートまでアウトソースして頂くことで、顧客の経営資源を戦略的重点分野に集約・集中頂くことを可能としている。同社グループでは、“ものづくり”を中心とした、調達・販売、設計、製造、保守・メンテナンスまで、幅広いニーズに応え、多くの製品を取り揃え、同社が掲げるMDMSを推進している。

 同社は、8月21日に公表した通り、新株式発行及び自己株式処分による資金調達を実施。調達した資金17億4941万6676円は、設備投資に10億円、子会社への投融資資金に7億4941万6676円充てる。設備投資計画を着実に実行することで、同社グループの中長期的な成長及び収益力の強化を図るとともに、景気変動に伴う大幅な需要の変動に対応できる財務基盤を確立し、更なる企業価値向上を目指している。

 11月14日に発表した今2018年3月期第2四半期業績実績は、売上高133億5800万円(前年同期比38.1%増)、営業利益6億3700万円(同2.1倍)、経常利益6億2400万円(同2.2倍)、純利益4億1500万円(同80.1増)に着地。主要取引先である半導体製造装置メーカーからの受注が好調に推移。営業利益は当初計画を10.4%上振れし、年計画に対する進捗率は55.7%と順調に推移している。

 今18年3月期業績予想は、売上高237億3000万円(前期比23.0%増)、営業利益11億4300万円(同30.7%増)、経常利益11億3000万円(同33.0%増)、純利益7億76300万円(同21.7%増)を見込む。配当予想は、期末一括25円(同5円増)を予定している。

 株価は、6月5日につけた上場来の高値5450円から9月5日に年初来の安値3320円と調整。3500円どころで下値を固め11月14日高値4535円と上昇。その後、上げ一服でモミ合っている。今期予想PER14倍台と割高感はなく、公募価格3745円が下値として意識された感がある。第2四半期業績は上振れ着地しており、通期業績予想の上振れも視野に入る。日柄調整が進めば、十分上値を試す可能性があり、中長期的な視点で押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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