【業績でみる株価】シンクロ・フードは調整一巡して上値試す、18年3月期予想は増額の可能性

 シンクロ・フード<3963>(東1)は、飲食店の出店・開業・運営を支援するサイト「飲食店.COM」の運営を主力としている。ユーザー数が増加基調で18年3月期増収増益予想である。第2四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。7月の上場来高値も視野に入りそうだ。

■飲食店支援サイト「飲食店.COM」運営が主力

 飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。飲食店向けに不動産、求人、食材仕入先などの情報を提供し、広告収入や利用課金が収益源となる。

 17年8月には出店立地データ検索・比較サービスを開始、17年9月には九州エリアにおける求人サービスを開始した。

■18年3月期増収増益予想、2Q累計進捗率高水準で通期予想増額の可能性

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比20.8%増の12億70百万円、営業利益が7.3%増の4億83百万円、経常利益が8.4%増の4億59百万円、純利益が9.3%増の2億89百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比30.6%増の6億62百万円、営業利益が32.4%増の2億91百万円、経常利益が35.1%増の2億66百万円、純利益が38.2%増の1億68百万円だった。

 主力の「飲食店.COM」認知度向上や東海エリアにおけるサービス拡充などの効果で、登録ユーザー数が16.3%増の120.9千件、有料ユーザー数が13.8%増の4.6千件、登録関連事業者数が17.1%増の3619社と順調に増加した。サービス別売上高は運営サービスが34.8%増収、出退店サービスが11.0%増収、その他サービスが37.5%増収だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.1%、営業利益が60.3%、経常利益が58.1%、純利益が58.2%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は調整一巡感、好業績評価して上値試す

 株価(17年9月29日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、10月の戻り高値2046円から反落したが、11月16日の直近安値1600円から切り返している。11月30日には1870円まで上伸した。調整が一巡したようだ。

 11月30日の終値は1853円、予想PERは56倍近辺、時価総額は約161億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。7月の上場来高値2133円も視野に入りそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る