【注目銘柄】ディップはボックス上放れて16年高値に接近、18年2月期予想に増額の可能性

注目銘柄

 ディップ<2379>(東1)に注目したい。求人情報サイト「バイトル」「はたらこネット」の運営を主力としている。求人需要が高水準であり、18年2月期大幅増収増益予想である。そして増額の可能性がありそうだ。株価はボックスから上放れの展開となり、16年7月高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年2月期予想に増額の可能性

 18年2月期連結業績予想は売上高が17年2月期比14.5%増の380億円、営業利益が15.1%増の105億円、経常利益が14.9%増の105億01百万円、純利益が13.9%増の70億23百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比17.8%増収、営業利益が17.9%増益、経常利益が17.9%増益、純利益が24.5%増益だった。メディア事業において求人需要が高水準に推移し、利益面では経費の効率的使用も寄与した。

 通期では、石灰石を主原料として紙・プラスチックの代替となる新素材「LIMEX」製品を販売する事業を立ち上げたため先行投資が発生することや、エージェント事業の人員縮小の影響を考慮している。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が49.4%、営業利益が48.3%、経常利益が48.3%、純利益が49.9%と順調である。そして有効求人倍率の高水準推移や働き方改革に対する企業の取り組み活発化などを背景として事業環境は良好である。求人広告掲載の紙媒体からネットへのシフト加速も追い風であり、通期予想に増額の可能性がありそうだ。

 なお11月には、AI(人工知能)関連の育成投資第2号および第3号案件としてジョリーグッドおよびGAUSS社の持分法適用関連会社化、新素材「LIMEX」製品を製造販売するTBM社の第三者割当増資引き受け、オンデマンド給料サービスを展開するBANQ社の子会社化を発表している。

■株価はボックス上放れて16年高値に接近

 株価は2200円~2600円近辺でのボックス展開から上放れの形となった。そして12月1日には3035円まで上伸し、16年7月高値3350円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る