【新規上場(IPO)銘柄】クックビズは飲食業の慢性的な人手不足で業績好調、1月中旬に11月本決算の発表を予定

株式市場 IPO 鐘

 クックビズ<6558>(東マ)は、11月28日に東京証券取引所市場マザーズ市場に上場した。飲食業界(飲食店、ホテル、旅館、中食事業者、給食事業者、ブライダル事業者等)に特化した「人材紹介事業」、「求人広告事業」及び「その他事業」の3事業を運営している。

 人材紹介事業においては、職業安定法に基づく人材紹介サービス及びスカウトサービス「クックビズダイレクト」を展開。求人広告事業においては、飲食事業者向けに求人広告サービスを展開。人材採用を希望する求人企業の求人広告を、同社求人情報サイト「cook+biz」に掲載するサービスを展開している。

 前2017年11月期第3四半期業績実績は、売上高14億8000万円、営業利益1億7300万円、経常利益1億1800万円、純利益1億1600万円に着地。

 前17年11月期業績予想は、売上高20億6500万円(前の期比67.6%増)、営業利益2億6300万円(同4.7倍)、経常利益2億6500万円(同3.5倍)、純利益1億6900万円(同3.3倍)を見込む。調達した資金は事務所の移転費用や広告宣伝費などに充てる計画で、年間配当予想は、未定としている。

 株価は、上場初日の11月28日に公開価格2250円の2.3倍となる5280円で初値をつけ、同29日に6750円と買い進まれた後、12月5日安値4490円と下落している。飲食特化型の人材サービス業を通して、飲食業界の課題である慢性的な人手不足解消することにより、人材紹介業及び求人広告事業は、堅調に推移すると見られることから、高人気となった反動で売られている。今18年1月期も業績好調が見込まれることから、1月中旬に予定される11月期本決算の発表に期待は持てる。本決算発表前に大きく下押す場面があれば、リバウンド狙いで買い妙味が膨らむ。ここから下値がどこになるか見極めるところだろう。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る