【材料で見る株価】ハウスドゥが大幅続伸、日本M&Aセンターとの提携で期待強まる

■第1四半期は最高益を更新し売上高経常利益率の拡大など注目される

 ハウスドゥ<3457>(東1)は14日、大幅続伸となり、10時前後には2557円(162円高)をつけて2016年5月以来の2500円台に進んでいる。13日に日本M&Aセンター<2127>(東1)と企業提携仲介契約を締結したと発表。期待が強まった。

 ハウスドゥの業績は好調で、先に発表した2018年6月期・第1四半期(7~9月)の業績は、売上高が前年同期比16%増加し、営業利益は同じく81%増加するなど、四半期決算として過去最高益を更新した。通期でも最高益の見通し。業績面での安心感があるため、株価は今回の発表のような期待材料には、なおさら反応しやすい面がある。

 発表によると、近年、多くの中堅・中小企業のオーナーが後継者問題に直面する中で、M&Aや事業承継のニーズが増加。こうした情勢をとらえ、グループ事業領域のさらなる拡大を目的として、事業承継や再生案件などのプロフェッショナル集団である日本M&Aセンターと共同展開を行う。

 契約内容は、(1)M&A対象企業の必要な情報の収集・調査及び資料の作成(2)M&A対象企業についての企業価値判断の参考資料の作成(3)基本スキームの立案(4)実務手続き上の助言及び交渉のスケジューリング(5)M&A対象企業との必要な契約書等の草案の作成(6)M&A対象企業との交渉の立会い及び助言(7)必要な企業精査(デューデリジェンス)のセッティング、立会い及び助言(8)その他進捗状況に応じ必要なサービスの提供。

 第1四半期の業績の中では、売上高経常利益率が前年同期の5.2%から今回は8.6%に大きく増加した。売上高に対する経常利益の割合が拡大していることは、同社が進めるストック事業にしっかり注力することが着実に進んでいることを示す。このたびの提携は、こうした成長路線をさらに推進するものとして注目されている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る