【業績でみる株価】スペースシャワーネットワークは年初来高値更新、18年3月期営業減益予想だが2回目の増額余地

 スペースシャワーネットワーク<4838>(JQ)は総合音楽エンタテインメント会社である。18年3月期は営業減益予想だが、デジタル音楽配信の好調などで増額修正して減益幅が縮小する見込みだ。さらに2回目の増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。

■総合音楽エンタテインメント会社

 CS・ケーブルテレビ音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」運営、アーティストマネジメント、デジタル音楽配信、ライブ・イベント企画運営、音楽レーベル運営、書籍・雑誌出版、メイドカフェ運営、映像制作などを展開する総合音楽エンタテインメント会社である。伊藤忠商事<8001>およびフジ・メディア・ホールディングス<4676>の持分法適用関連会社である。

■18年3月期営業減益予想だが2回目の増額余地

 18年3月期連結業績予想(10月19日に増額修正)は、売上高が17年3月期比0.6%増の148億87百万円、営業利益が9.1%減の5億35百万円、経常利益が12.2%減の5億50百万円、純利益が0.1%増の3億50百万円としている。

 第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比6.9%増の76億46百万円、営業利益が52.9%増の4億90百万円、経常利益が48.4%増の5億円、純利益が58.7%増の3億35百万円だった。計画を上回る大幅増収増益だった。

 8月25日から3日間開催の当社主催音楽フェスティバルが過去最大となる約7万人の動員となったことに加え、CDパッケージ商品の販売数、デジタル音楽配信のダウンロード数が想定を上回った。

 そして通期予想に対する進捗率は売上高が51.4%、営業利益が91.6%、経常利益が90.9%、純利益が95.7%と高水準である。上期偏重の収益特性があり、今期の上期は音楽フェスティバルの好調も貢献したが、デジタル音楽配信などの好調を考慮すれば、通期予想に2回目の増額余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価は1月の885円を突破して年初来高値更新の展開となった。本日12月15日には923円まで上伸している。今期予想PERは約29倍、時価総額は約101億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る