【業績でみる株価】テモナは下値切り上げ、18年9月期増収増益予想
- 2017/12/18 14:20
- 業績でみる株価
テモナ<3985>(東マ)は、サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業である。リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。18年9月期増収増益予想である。株価は底打ちして徐々に下値を切り上げている。
■リピート通販システム「たまごリピート」が主力
サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業である。リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。
サブスクリプションビジネスとは継続的な課金(購入)が発生する販売手法のことである。毎月一定額の料金を支払うことで、ネットショップのオススメ商品が定期的に届くため、商品を選ぶ手間が省けるなどのメリットがあるとして、近年人気を集めている。
リピート通販システム「たまごリピート」は定期購入や頒布会に特化し、健康食品や化粧品業界を中心にASP型でサービスを提供し、システム利用料、手数料、流通額に応じた成果報酬などが収益源となる。17年9月期末のアカウント数は13%増の942件、流通総額は16%増の968億円だった。18年春には「たまごリピートNEXT」の発売を予定している。
なお17年7月の「たまごリピート」直販化に伴い、広告・販促などのマーケティングツール「ヒキアゲール」については、収益性の観点から「たまごリピート」とのクロスセルでの販売に転換した。
■18年9月期増収増益予想
18年9月期の非連結業績予想は、売上高が17年9月期比10.1%増の12億03百万円、営業利益が2.5%増の2億71百万円、経常利益が11.7%増の2億90百万円、純利益が31.5%増の2億17百万円としている。先行投資負担などを吸収して増収増益予想である。
アカウント数の増加や既存EC店舗の流通額の増加で、リピート通販システム「たまごリピート」のシステム利用料や流通額に応じた成果報酬などが順調に増加する見込みだ。先行投資負担で販管費が増加するが、直販体制への移行によって粗利益率7ポイント改善を見込んでいる。
■株価は底打ちして徐々に下値切り上げ
株価は9月の上場来安値5000円で底打ちし、その後は徐々に下値を切り上げている。12月15日の終値は5830円、今期予想PERは約35倍、時価総額は約77億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線を突破した。続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。(MM)