【株式市場】米国株高など受け日経平均は後場一段高となりTOPIXは年初来の高値

株式

◆日経平均の終値は2万2901円77銭(348円55銭高)、TOPIXは1817.90ポイント(24.43ポイント高)、出来高概算(東証1部)は16億1363万株

◆新規上場の4銘柄はいずれも公開価格を上回って推移

チャート4 18日後場の東京株式市場は、米国株高を受けて引き続き自動車、精密機器、電気機器、機械などが強く、日経平均は時間とともにジリ高基調を強めて14時50分頃には374円28銭高(2万2927円50銭)まで上昇。ほぼ1週間ぶりに2万2900円台に乗り大幅反発となった。

 また、公的年金基金が資金の預け先である銀行の支払うマイナス金利分を負担するとの報道を受け、20日開催の日銀・金融政策決定会合でマイナス金利政策の副作用の緩和が検討されるのではといった期待があり、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)などの大手銀行株が一段と強んだほか、保険株も一段ジリ高。時価総額型指数のTOPIX(東証株価指数)は終値ベースで年初来の高値を更新した。ただ、東証2部指数、マザーズ指数は前引けに続いて小安い。

 ソルクシーズ<4284>(東1)が一時2日連続ストップ高となり、SBIグループの仮想通貨取引サービスシステムの構築を支援すると発表済みのため米国で仮想通貨の先物取引が開始されたことなどを材料視。カワタ<6292>(東2)は中国でEV(電気自動車)関連事業が好調との見方があり急伸。アイケイ<2722>(JQS)は業績見通しの増額などが好感されてストップ高。

◆4銘柄が新規上場

・18日新規上場のすららネット<3998>(東マ・売買単位100株)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限気配の4695円(公開価格2040円の2.3倍)の買い気配。

歯愛メディカル(Ciメディカル)<3540>(JQS・売買単位100株)は、9時43分に公開価格3300円を22%上回る4030円で初値がつき、前場4630円まで上げて売買をこなし、大引けは4345円。

ナレッジスイート<3999>(東マ・売買単位100株)は買い気配のまま前後場とも初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限気配の4600円(公開価格2000円の2.3倍)の買い気配。

ジーニー<6562>(東マ・売買単位100株)は13時7分に公開価格1350円を98%上回る2674円で初値がつき、その後2874円まで上げて大引けは2678円となった。

 東証1部の出来高概算は16億1363万株(前引けは8億393万株)、売買代金は2兆6934億円(同1兆2754)億円。1部上場2054銘柄のうち、値上がり銘柄数は1291(同1329)銘柄、値下がり銘柄数は695(同633)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は32業種(前引けは31業種)となり、値上がり率上位の業種は、パルプ・紙、保険、銀行、非鉄金属、電気機器、機械、輸送用機器、ガラス・土石、化学、繊維製品、などとなった。(HC)

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