【新規上場(IPO)銘柄】エル・ティー・エスは「働き方改革」のテーマに乗る、大手企業中心の会員基盤をもとに成長へ

株式市場 IPO 鐘

 エル・ティー・エス<6560>(東マ)は、12月14日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、ロボティクス・AI ビジネスプロセスマネジメントを活用することによって企業変革と働き方改革を促進支援している。

 同社は、従来のビジネスプロセスマネジメント領域を中心としたサポートに加え、データ分析、RPA導入等のデジタルサービス領域においても、先進的な取り組みを行う企業を支援しているほか、幅広い業種・業界で営業活動を展開し、積極的に新規顧客獲得を進めるとともに、既存顧客内での案件拡大にも取り組み、取引関係の強化を推し進めている。

 2017年12月期第3四半期業績実績は、売上高17億5200万円、 営業利益1億5200万円、経常利益1億4900万円、純利益9900万円に着地。

 17年12月期業績予想は、売上高23億9500万円(前期比21.2%増)、営業利益1億8000万円(同15倍)、経常利益1億7000万円(同15倍)、最終損益1億1300万円の黒字(同1億4300万円の赤字)と黒字転換を見込む。上場で調達した資金は成長投資に振り向け、年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場2日目の12月15日に公開価格680円の4.13倍の2810円で初値をつけ、同日高値は3020円と買い進まれた後、同19日安値2141円と短期調整、同20日安値2154円と下げて切り返している。伊藤忠商事、オリックスなど大手企業を中心に支援実績が安定的に増加していることを高評価。大手企業を中心とした会員基盤をもとに安定成長しつつ、事業連携により+α成長を創出することへの期待感が高まっている。「働き方改革」のテーマに乗っており、IPO人気が続く可能性が高い。短期的には3020円を突破出来るか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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