【引け後のリリース】東レが自社開発そう痒症改善剤の効能追加を申請
- 2015/3/3 17:25
- 株式投資ニュース
■世界初の選択的オピオイドカッパ受容体作動薬で既存薬では効きにくい痒みもカバー
東レ<3402>(東1)は3日付で、同社が製造販売承認を取得し、鳥居薬品<4551>(東1)が日本国内で販売中の血液透析患者におけるそう痒症改善剤「レミッチカプセル2.5μg」(一般名:ナルフラフィン塩酸塩)について、国内における慢性肝疾患患者におけるそう痒症(以下「新適応症」)の効能追加申請を3月3日に行ったと発表しました。
株価は2014年秋から上昇傾向を強め、15年1月に1025円まで上げて直近も1000円前後で推移しています。1000円台に乗ったあと「大台固め」に移行したと見ることができ、相場用語になっていることからも分かるように、昔から売買量の多い主力株ほど多くみられる現象とされています。次の大台に向けた上げ相場に進むには「大台固め」というもみ合い、助走の期間が必要なようです。
発表によりますと、この製剤は、東レが創製した世界初の選択的オピオイドκ(カッパ)受容体作動薬で、血液透析患者におけるそう痒症改善剤として、2009年3月から鳥居薬品が日本国内にで販売しています。本剤は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などとは異なるメカニズムで痒みを抑えることから、既存薬では効きにくい痒みに対しても有効性を示すものと期待されています。
また、発表では、日本たばこ産業(JT)<2914>(東1)、鳥居薬品<4551>(東1)および大日本住友製薬<4506>(東1)は、本剤の新適応症を対象としたプロモーションを大日本住友製薬が行うことに合意したとのことです。この合意に基づき、東レによる本剤の新適応症の効能追加承認取得後、大日本住友製薬は、新適応症を対象とした医療機関への医薬情報提供活動を行い、鳥居薬品は引き続き、東レから本剤の供給を受け、販売および血液透析患者におけるそう痒症を対象とした医療機関への医薬情報提供活動を行うとのことです。