【注目銘柄】タケエイは年初来高値更新の展開、18年3月期2桁増収増益予想
- 2017/12/26 16:20
- 注目銘柄
タケエイ<2151>(東1)に注目したい。建設関連産業廃棄物の中間処理、再資源化、最終処分を主力として、木質バイオマス発電事業も展開している。18年3月期2桁増収増益予想である。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■18年3月期2桁増収増益予想
18年3月連結業績予想は、売上高が17年3月期比10.8%増の310億円、営業利益が12.5%増の27億円、経常利益が12.1%増の25億50百万円、純利益が22.1%増の15億20百万円としている。
廃棄物処理・リサイクル関連事業における大型建設工事の進展、取扱量の増加、価格改定、再生可能エネルギー事業における2ヶ所(津軽、花巻)のバイオマス発電所のフル稼働などで2桁増収増益予想である。
第2半期累計は、売上高が前年同期比16.1%増の147億円となり、営業利益が65.7%増の10億84百万円、経常利益が72.7%増の10億円、純利益が2.1倍の5億30百万円と大幅増益だった。
主力の廃棄物処理・リサイクル関連事業では、首都圏中心とする都市再開発事業の民間投資、インフラ整備を中心とする公共投資を背景として、受入量が高水準に推移した。新たな収益の柱として事業化を推進している再生可能エネルギー事業では、前期までに商業運転を開始した2施設が安定的に収益貢献した。子会社の富士車輛の赤字縮小も寄与した。
通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.4%、営業利益が40.1%、経常利益が39.2%、純利益が34.9%である。やや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画であり、需要が高水準であることも考慮すれば通期ベースでも好業績が期待される。
■株価は年初来高値更新の展開、好業績評価して上値試す
17年1月19日公表の自己株式取得(取得株式総数の上限50万株、取得価額総額の上限5億円、取得期間17年2月1日~18年1月31日)については、11月30日時点の累計で9万9700株取得している。
株価は年初来高値更新の展開で12月26日には1358円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)