【どう見るこの株】家賃債務保証で独立系大手のCasaは落ち着きどころを探る段階

■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階

 Casa<7196>(東2)は家賃債務保証の独立系大手である。17年10月東証2部に新規上場した。18年1月期は年間保証料の積み上げが牽引して増収増益予想である。

 株価は11月27日高値2379円から反落し、12月22日には2123円まで水準を切り下げた。IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。12月27日の終値は2183円、時価総額は約118億円である。

■家賃債務保証の独立系大手

 家賃債務保証の独立系大手である。08年10月設立で、17年10月東証2部に新規上場した。12月22日には、17年10月25日施行の「家賃債務保証業者登録規程」に基づき、国土交通省の登録を受けたと発表している。

 収益は保証委託契約締結時に受領する初回保証料と、保証委託契約締結の1年後より契約者から毎年受領する年間保証料で構成されている。なお18年1月期第2四半期末時点で、累計代理店数は前年同期比9.7%増の7275社、新規契約申込件数は4.1%減の8万650件、新規契約件数は4.5%減の6万951件だった。

 不動産管理会社向けの集金代行と家賃保証をセットにした「Casaダイレクト」および家主向け「家主ダイレクト」の拡販を推進している。17年5月には、Webで家主の管理業務等をサポートするクラウド賃貸管理システム「大家カフェ」、および入居者向けに旅行・買い物・飲食等の情報を提供する「入居者カフェ」の提供を開始した。

■18年1月期増収増益予想

 18年1月期非連結業績予想は、売上高が17年1月期比3.7%増の83億15百万円、営業利益が7.7%増の12億59百万円、経常利益が3.2%増の13億03百万円、純利益が27.3%増の8億05百万円としている。年間保証料の積み上げが牽引し、広告宣伝費の増加などを吸収して増収増益予想である。

 第3四半期累計は売上高が62億23百万円、営業利益が8億26百万円、経常利益が8億60百万円、純利益が5億25百万円だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高が74.8%、営業利益が65.6%、経常利益が66.0%、純利益が65.2%だった。通期ベースで好業績を期待したい。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る