【新春注目銘柄】ヒビノは隠れたeスポーツ関連株は大型映像システム開拓で底値買いも一考余地

隠れた関連株として注目

 本2018年も、スポーツイベントが目白押しである。今年2月の韓国・平昌冬季オリンピックに始まって、6月のサッカーのロシア・ワールドカップ、8月のインドネシアでのアジア競技大会などが開催され、2019年のラグビーのワールドカップの国内開催、2020年の東京オリンピックへと続く。このなかでアジア競技大会の参考種目となってこのところテレビ、ネットでの露出度が増え注目度が高まっているのが、eスポーツである。

 eスポーツとは、プロゲーマーが大勢の観衆を前にしたステージ上で対戦ゲームを戦い、妙技を示唆して競うもので、すでに億円単位の賞金を稼ぐゲーマーが輩出し、国内では、昨年11月に国会議員連盟も発足している。この人気の新スポーツの関連株といえば、関連大会も主催するゲームソフト株となるが、隠れた関連株として注目したいのが、ヒビノ<2469>(JQS)である。

 同社は、イベント・コンサートの設営や関連機材・設備のレンタル・販売を主力事業としているが、スポーツビジネスとして車載型大型映像システムを開発し、自転車ロードレースのパブリックビューイングに提供しており、未開拓分野の高成長が期待できるeスポーツ進出を狙っているからだ。

 今2018年3月期業績は、特定ラジオマイクの周波数移行に伴う特需がピークを過ぎ、売り上げ300億円(前期比3.0%増)、営業利益16億5000万円(同17.9%減)、経常利益20億円(同7.4%減)、純利益13億5000万円(同10.0%減)と連続減益と見込んでいる。ただ長期目標として連結売上高1000億円を掲げ、世界4極体制確立に向け積極的はM&Aを推進し、スポーツビジネスなどの新規分野を開拓しているだけに、再成長期入りとなる可能性も強まる。

一段の底上げに期待

 株価は、今期業績が大きく減益転換して着地したことが響いて年初来安値1831円まで売られ、昨年11月6日に発表した今3月期第2四半期(2017年4月~9月期)累計業績が、期初予想を下ぶれて減益率を悪化させた局面では、年初来安値水準で下げ渋り、織り込み済みを示唆した。連続減益でもPERは13倍台と割安であり、底値買いに一考余地があり、一段の底上げが期待できる。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る