カレーと認知機能の関係が「たけしの家庭の医学」で紹介され注目強まる
12月29日の東京株式市場では、ヱスビー食品<2805>(東2)が続伸して1万1930円(90円高)まで上げ、連日の上場来高値更新となった。業績が好調なため買い安心感がある上、12月26日の夜、テレビ朝日ホールディングス<9409>(東1)のテレビ朝日系列で放送された「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で、カレーと認知機能に関する事例が紹介されたことが一段高の起爆剤になったとの見方が出ている。
カレー粉のクミン(和名はウコン)に含まれるクルクミンという成分が、認知機能の低下防止や、ひいては認知症の予防に関係するのではないかと注目されているようだ。
この番組を見た市場関係者によると、ある医師の日常が映像で紹介され、昼食にカレーを積極的に摂取している様子が紹介されたという。そして、愛用するレトルトカレーとして「エスビーゴールデンカレー」や大塚ホールディングス<4578>(東1)の大塚食品の「銀座ろくさん亭・六三郎のまかないカレー」などがクッキリ映し出されたようだ。また、カレー粉を料理の味付けに活用するアイデアやメニューなども紹介されたという。
株式市場には、年末の値動きが好調だった銘柄は翌年人気化して大きな相場を形成するケースがあるとされる。「おせちもいいけどカレーもね」というテレビCMが流行したのはもう20年以上も前だが、市場関係者のなかには、2018年、カレーの需要がお正月から増加することを期待してヱスビー食品などに注目する様子がある。