【株式市場:2017年・大納会】日経平均は続落だが材料株は強くJASDAQ平均は今世紀の高値を更新

◆日経平均の終値は2万2764円94銭(19円04銭安)、TOPIXは1817.56ポイント(1.47ポイント安)、出来高概算(東証1部)は平日前場なみの8億8915万株

 年内最後の取引となった29日(金)後場の東京株式市場は、機関投資家がほとんど不在とされ、大きく売り買いするニュースも聞かれず、好業績株や材料の出た銘柄を個別に選別買いする展開になった。日経平均は13時前に97円23銭高(2万2881円21銭)まで上げる場面があったが、ソニー<6758>(東1)が次第に軟化し、日経平均も14時30分頃から軟調に転換し2日続落。半面、東証2部指数、マザーズ指数などは高く、日経JASDAQ平均は2000年に入ってからの最高値を更新した。

 後場は、大手銀行株などの前場上げた銘柄がもみ合いに転じた一方、津田駒工業<6217>(東1)が一段高となり、業績見通しの修正から3日続伸。みらいワークス<6563>(東マ)は今期の売上高32%増の見通しなどへの評価が再燃とされて大幅続伸。ラクオリア創薬<4579>(JQG)はライセンス契約拡大とロイヤルティ拡大期待などで急伸。

 東証1部の出来高概算は極度に少なく平日の前場なみの8億8915万株(前引けは3億9957万株)、売買代金は1兆5465億円(同6646億円)。1部上場2063銘柄のうち、値上がり銘柄数は1030(同1182)銘柄、値下がり銘柄数は914(同732)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は18業種(前引けは25業種)となり、値上がり率上位の業種は、ガラス・土石、パルプ・紙、銀行、証券・商品先物、金属製品、精密機器、保険、ゴム製品、などとなった。(HC)

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