【業績でみる株価】キャリアインデックスは自律調整一巡して上値試す、18年3月期大幅増収増益予想で増額の可能性
- 2018/1/4 12:05
- 業績でみる株価
キャリアインデックス<6538>(東1)は、国内大手転職サイトの求人情報をネットワークし、一括検索・応募できるサイトを運営している。登録会員数が増加基調で18年3月期大幅増収増益予想である。そして増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。
■求人情報をネットワークした転職情報サイト運営が主力
17年12月14日付で東証マザーズから東証1部に市場変更した。国内大手転職サイトやアルバイト・派遣サイトの求人情報をネットワークし、一括検索・応募できるサイトを運営している。また新規分野では資格・お稽古などのスクール情報サイトを運営している。
ユーザーの登録・応募に応じた送客成果報酬課金を収益柱としている。主力の正社員転職求人情報サイト「キャリアインデックス」の17年9月末時点の会員登録人数は16年9月末比17万人増の94万人、求人掲載件数は16万件増の72万件、アルバイト・派遣情報サイト「Lacotto」の求人掲載件数は32万件増の108万件、ファッション業界に特化した転職情報サイト「Fashion HR」の会員登録数は0.8万人増加の2.3万人だった。
なお17年11月には正社員転職求人情報サイト「キャリアインデックス」において、エムスリーキャリアの医療関連転職支援サービスと提携を開始した。
■18年3月期大幅増収増益予想、さらに増額の可能性
18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比26.3%増の21億52百万円、営業利益が35.8%増の6億06百万円、経常利益が28.3%増の5億93百万円、純利益が23.7%増の3億52百万円としている。良好な事業環境を背景に登録会員数が増加基調であり、大幅増収増益予想である。
第2四半期累計は売上高が前年同期比41.4%増の11億12百万円、営業利益が2.1倍の3億56百万円、経常利益が2.0倍の3億56百万円、そして純利益が98.1%増の2億24百万円だった。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.7%、営業利益が58.7%、経常利益が60.1%、純利益が63.6%と高水準である。通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。
■株価は上場来高値圏、自律調整一巡して上値試す
株価(17年10月1日付で株式2分割、17年12月14日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、12月4日に上場来高値1992円まで上伸した。その後も高値圏で堅調に推移している。12月29日の終値は1780円、今期予想PERは約52倍、時価総額は約185億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)