ヤマシタヘルスケアホールディングスの第2四半期は増収ながら、売上総利益が予想を下回るが、最終利益は大幅増益

■医療機器販売業は増収減益、医療機器製造・販売業は大幅増収増益

 ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>(東1)は5日、今期18年5月期第2四半期連結業績を発表した。

 同社グループでは、長崎TMSセンターの稼働に伴い物流体制の充実化、商品供給体制を活かし、基盤事業であるSPD事業の拡大を図っている。また、昨年6月には透析分野機器の販売を主力事業とするトムスをグループ化し、同分野における営業体制の構築に取り組んでいる。さらに、昨年10月には、社光通信グループと資本業務提携を行い、医科向け会員ネットワーク事業である「EPARK」事業をスタートさせ、光通信グループと連携し、九州地区における同事業の拡大に取り組んでいる。これらの効果により、売上高は前年同期を上回っているが、その一方で、病院建て替え等の大型設備案件とそれに伴う設備投資がなく、一般機器分野の売上高が前年を下回ったため、売上総利益が予想を下回った。また、販売費及び一般管理費は、前年度増加した消耗品費等の節減はできたものの、物流会社の値上げに伴う物流コストの増加等の影響もあり、全体としては前年並みで推移している。

 今期18年5月期第2四半期連結業績は、売上高276億28百万円(前年同期比13.5%増)、営業利益△36百万円(前年同期06百万円)、経常利益13百万円(前年同期比60.3%減)、純利益19百万円(同115.0%増)となった。なお、最終利益が大幅増益となったのは、法人等調整額の影響による。

 セグメント別の業績は、医療機器販売業は、売上高274億67百万円(同13.7%増)、セグメント利益2億21百万 円(同23.5%減)。

 医療機器製造・販売業は、主としてグループ開発製品である整形外科用インプラントを製造・販売しており、売上高は1億91百万円(同24.4%増)、セグメント利益は48百万円(同95.6%増)と大幅増収増益。

 医療モール事業は、主として賃料収入により売上高は36百万円(同0.3%増)、セグメント利益は05百万円(同115.0%増)。

 同社は、17年12月1日付で山下医科器械の完全親会社として設立された純粋持株会社であり、山下医科器械は九州を地盤とする医療機器専門商社で、医療機器の販売・メンテナンスおよび医療材料・消耗品などの販売を主力としている。

 同日に発表された今期通期連結業績予想は、売上高574億30百万円(同9.4%増)、営業利益2億40百万円(同29.0%増)、経常利益3億07百万円(同19.0%増)、純利益1億53百万円(同705.2%増)と増収増益を見込む。

 また、配当については、期末一括19円と9円の増配を予定している。

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