【材料でみる株価】ブライトパス・バイオは再動意、がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー
- 2018/1/9 11:02
- 材料でみる株価
ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は、がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の創製を目指す創薬ベンチャーである。株価は11月急伸後の日柄調整が完了して再動意の形だ。
■がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー
がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の創製を目指す創薬ベンチャーである。がん免疫療法の開発領域を拡げ、旧グリーンペプタイドが17年7月社名変更した。
パイプラインは、テーラーメイド型ペプチドワクチンITK-1(富士フイルムへ導出)が前立腺がんを適応症として日本でフェーズ3、がんペプチドワクチンGRN-1201がメラノーマを適応症として米国でフェーズ1、非小細胞肺がんを適応症として米国でフェーズ2(免疫チェックポイント抗体併用)の段階である。
また非小細胞肺がんを適応症とするネオアンチゲン(薬剤耐性獲得腫瘍特異的遺伝子変異)ワクチンのGRN-1301は基礎研究(地域未定)、EBウイルス由来リンパ腫を適応症とするiPS再生T細胞療法(rejT)T-iPSは日本で基礎研究の段階である。
17年11月には、東京大学医科学研究所の研究成果から生まれた「多能性幹細胞を用いた免疫機能再建法」に関する特許が、米国に続き日本においても成立したと発表している。
18年3月期は、新規パイプライン開発遂行などで研究開発費が増加するため、赤字拡大予想である。ITK-1の19年3月期以降の承認申請を目指している。
■株価は日柄調整完了して再動意
17年12月発行した第三者割当による行使価格修正条項付第12回新株予約権(行使許可条項付)および第13回新株予約権(行使条件付・行使許可条項付)について、17年12月31日時点の未行使潜在株式数は第12回が421万株、第13回が112万株となった。
株価は急伸した11月20日の昨年来高値777円から一旦反落したが、600円近辺から切り返し、本日1月9日は865円まで上げている。日柄調整完了して再動意の形だ。週足チャートで見ると、上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインの形となって先高感を強めている。(MM)