ブライトパス・バイオは新株予約権の大量行使などが好感されて昨年来の高値

株式市場 銘柄

■期待の新薬候補も日本と米国で開発が進む

 ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は15日の前場、大きく上値を追い、18%高の966円(144円高)まで上げて昨年来の高値を更新した。前引けも14%高の937円(115円高)となり、東証マザーズ銘柄の売買代金1位となった。2017年12月にクレディ・スイス証券あてに発行した新株予約権の大量行使に関する発表が1月に入って相次ぎ、行使の進展が好感されている。17年12月、クレディ・スイス証券に対する第三者割当方式で第12回、第13回の新株予約権(合計の資金調達額は40億1417万4400円:差引手取概算額)を発行した。

 期待の新薬候補としては、リード開発品のがんペプチドワクチン「ITK-1」を富士フイルムホールディングス<4901>(東1)の富士フイルム株式会社へ導出しており、現在、日本国内において進行性の去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とするプラセボ対照第3相2重盲検比較試験が実施されている。2018年度中に試験結果が出る予定。

 また、「GRN-1201」は、欧米人に多いA2型HLA(HLA-A2)に結合するペプチド4種で構成される、米国や欧州を始めとしたグローバル市場向けのがんペプチドワクチンで、現在、米国でメラノーマ(悪性黒色腫)を対象とするオープンラベル第1相臨床試験と、非小細胞肺がんを対象に免疫チェックポイント阻害剤と併用する第2相臨床試験が実施されている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る