【注目銘柄】レックは調整一巡して戻り歩調、18年3月期予想は増額の可能性

注目銘柄

 レック<7874>(東1)に注目したい。収納・インテリア用品、サニタリー用品、洗濯用品、清掃用品、キッチン用品、ベビー・キッズ用品などを製造販売している。18年3月期業績予想は増額の可能性が高いだろう。株価は調整一巡して戻り歩調だ。17年6月の上場来高値を目指す展開が期待される。

■18年3月期業績予想は増額の可能性、2Q累計が高進捗率

 18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比4.1%増の385億円、営業利益が3.4%増の38億円、経常利益が7.8%増の38億円、そして純利益が7.6%増の23億円としている。新製品開発に注力し、キャラクター製品やアイデア製品などの高付加価値製品を市場投入することで業容拡大を推進する。また生産性向上効果やコストダウン効果も寄与する。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比6.3%増の190億45百万円、営業利益が27.4%増の20億72百万円、経常利益が47.3%増の20億79百万円、純利益が6.0%増の10億47百万円だった。純利益は減損損失計上で小幅増益にとどまったが、増収効果や売上総利益率改善効果で大幅営業・経常増益だった。

 売上面では洗濯用品が3.3%減収、収納・インテリア用品が1.0%減収とやや低調だったが、清掃用品が10.9%増収、ベビー・キッズ用品が8.3%増収、キッチン用品が5.8%増収、サニタリー用品が5.3%増収、その他が10.1%増収と好調に推移した。売上総利益率は2.1ポイント上昇した。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.5%、営業利益が54.5%、経常利益が54.7%、純利益が45.5%である。下期偏重の期初計画だったことを考慮すれば高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は調整一巡して戻り歩調、17年6月高値目指す

 株価(17年4月1日付で株式2分割)は調整一巡して戻り歩調だ。11月の直近安値2336円から切り返して、1月10日には3195円まで上伸した。週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破して先高感を強めている。好業績を評価して17年6月の上場来高値3415円を目指す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る