【業績でみる株価】ジェネレーションパスは下値固め完了して出直り期待、18年10月期大幅増収増益予想

 ジェネレーションパス<3195>(東マ)は、家具・家庭用品・衣料品等のネット通販サイト「リコメン堂」を主力としている。18年10月期は特殊要因一巡も寄与して大幅増収増益予想である。17年12月の月次売上も前年比15.6%増と好調に推移している。株価は下値固め完了して出直りが期待される。

■ネット通販「リコメン堂」が主力

 家具・家庭用品・衣料品等のネット通販サイト「リコメン堂」を運営し、他社のECに関するサポート、商品企画・開発・販売なども展開している。17年10月期末の国内ECの出店数は合計52店舗である。主力のECマーケティング事業では、独自プラットフォームEPO、独自オペレーションシステムGPMS、ビッグデータ収集・分析システムMISを特徴としている。

 17年12月には新規事業として、ECマーケティングデータを活用したメディア関連・情報発信業務(メディア事業)を開始すると発表した。購買行動に直結する有効性の高い情報を提供するメディアサイトを構築する。第一弾サービスとして、インテリア・雑貨を紹介するWEBメディア「イエコレクション」を立ち上げた。子会社のトリプルダブルが運営する。

■18年10月期大幅増収増益予想

 18年10月期連結業績予想は売上高が17年10月期比31.0%増の100億74百万円、営業利益が9.5倍の1億50百万円、経常利益が4.5倍の1億50百万円、純利益が80百万円(17年10月期は5百万円の赤字)としている。

 国内ECマーケティング事業が店舗数・取引社数・商品数の拡大で堅調に推移し、子会社の収益拡大や、17年10月期の一時的要因(新規事業である中国EC事業の計画変更に伴う売上高の計画未達と在庫評価減の計上、ECマーケティング事業における配送総量規制実施に伴う売上抑制、商品企画関連事業における納期後ズレ、事業投資していたWEFT社に係る投資有価証券評価損の計上など)の影響一巡も寄与して大幅増収増益予想である。

 月次売上高(グループ各社の単純合算値、速報)によると、17年12月は前年比15.6%増、17年11月~12月累計は19.6%増と好調に推移している。収益改善を期待したい。

■株価は下値固め完了して出直り期待

 12月15日に自己株式取得(取得株式総数の上限16.2万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間17年12月18日~18年3月18日)を発表している。

 株価は安値圏でのモミ合いだが、550円近辺から切り返して下値固め完了感を強めている。1月16日の終値は607円、今期予想連結PERは約63倍、時価総額は約50億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。出直りが期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る