【注目銘柄】パソナグループは高値更新の展開、18年5月期2Q累計大幅増益で通期も大幅増益予想
- 2018/1/22 13:34
- 注目銘柄
パソナグループ<2168>(東1)に注目したい。人材派遣の大手で福利厚生代行サービスなども展開している。需要が高水準で18年5月期第2四半期累計は大幅増益だった。通期も大幅増益予想である。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■18年5月期2Q累計大幅増益、需要高水準で通期も大幅増益予想
1月12日発表した18年5月期第2四半期累計の連結業績(12月20日に売上高を減額、利益を増額修正)は、売上高が前年同期比10.0%増の1506億19百万円、営業利益が3.3倍の26億18百万円、経常利益が3.5倍の26億34百万円、純利益が4億70百万円(前年同期は8億16百万円の赤字)だった。
人材需要が高水準に推移し、エキスパートサービス(人材派遣)が9.8%増収、インソーシング(委託・請負)が10.9%増収、グローバルソーシング(海外人材サービス)が14.3%増収、キャリアソリューション(人材紹介、再就職支援)が13.6%増収、アウトソーシングが11.7%増収といずれも好調に推移した。インソーシングにおける収益性向上、グループ各社における業務プロセス標準化、ITシステム基盤共通化による効率化なども寄与して計画超の大幅増益だった。
18年5月期連結業績予想は据え置いて、売上高が17年5月期比15.3%増の3233億円、営業利益が25.9%増の56億50百万円、経常利益が29.6%増の56億円、純利益が10億円(17年5月期は1億29百万円の赤字)としている。
人手不足に伴う失業率の低水準推移や有効求人倍率の高水準推移、働き方改革に対する企業の取り組み強化、派遣法・労働契約法改正などで、人材需要が引き続き高水準に推移する。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高46.6%、営業利益46.3%、経常利益47.0%、純利益47.0%と概ね順調である。通期ベースでも好業績が期待される。
■株価は上場来高値更新の展開
株価は上場来高値更新の展開だ。1月15日には2622円まで上伸した。その後は利益確定売りが優勢になったが自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)