【業績でみる株価】シンクロ・フードは急伸して上場来高値圏、18年3月期予想は増額の可能性
- 2018/1/25 10:38
- 業績でみる株価
シンクロ・フード<3963>(東1)は、飲食店の出店・開業・運営を支援するサイト「飲食店.COM」の運営を主力としている。ユーザー数が増加基調で18年3月期増収増益予想である。そして増額の可能性が高いだろう。株価は12月中旬に動意づいて急伸し、上場来高値圏で推移している。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。
■飲食店支援サイト「飲食店.COM」運営が主力
飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。飲食店向けに不動産、求人、食材仕入先などの情報を提供し、広告収入や利用課金が収益源となる。
17年8月には出店立地データ検索・比較サービスを開始、17年9月には九州エリアにおける求人サービスを開始、17年12月には北海道・東北エリアにおける求人サービスを開始した。
■18年3月期増収増益予想、2Q累計進捗率高水準で通期予想増額の可能性
18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比20.8%増の12億70百万円、営業利益が7.3%増の4億83百万円、経常利益が8.4%増の4億59百万円、純利益が9.3%増の2億89百万円としている。
第2四半期累計は売上高が前年同期比30.6%増の6億62百万円、営業利益が32.4%増の2億91百万円、経常利益が35.1%増の2億66百万円、純利益が38.2%増の1億68百万円だった。
主力の「飲食店.COM」認知度向上や東海エリアにおけるサービス拡充などの効果で、登録ユーザー数が16.3%増の120.9千件、有料ユーザー数が13.8%増の4.6千件、登録関連事業者数が17.1%増の3619社と順調に増加した。サービス別売上高は運営サービスが34.8%増収、出退店サービスが11.0%増収、その他サービスが37.5%増収だった。
通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.1%、営業利益が60.3%、経常利益が58.1%、純利益が58.2%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。
■株価は急伸して上場来高値圏
株価(17年4月1日付で株式3分割、17年9月29日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、12月中旬に動意づき、2000円近辺のフシを突破して急伸した。1月15日には上場来高値3500円まで上伸した。その後も高値圏で推移している。
1月24日の終値は3245円、今期予想PERは約98倍、時価総額は約283億円である。週足チャートで見るとやや過熱感を残しているが、目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(MM)