【株式評論家の視点】スマートバリューはモビリティ・サービスの推進が注目、連続営業最高益更新見通し

株式評論家の視点

 スマートバリュー<9417>(JQ)は、クラウドソリューション事業、モバイル事業を運営している。クラウドソリューション事業では、地域情報クラウド、モビリティIoT、SMARTVALUE Lab.(ブロックチェーンテクノロジー)、BPOサービスを提供している。モバイル事業では、株式会社NTTドコモの代理店として地域に密着したドコモショップを、大阪の堺市に5店舗・岸和田市に1店舗運営している。

 クラウドソリューション事業においては、特定業種業務向けSaaSとしてサービス提供を行う自治体及び公的機関向けの地域情報クラウドサービスと、都市型データセンターを基盤としたクラウドプラットフォーム、そして安全運転支援機器の販売をベースに、車載関連に特化したデータを収集・活用してサービス提供を行うモビリティ・サービスを推進している。 モバイル事業においては、消費者の買い控えによる販売台数の減少や通信キャリア大手のセカンドブランドやMVNOなど、格安スマホのシェアの伸長による低価格志向の高まりが続くなか、同社は、 経費削減や業務の効率化、顧客満足度の向上に尽力している。また、端末販売のほか、スマートライフを提供するデジタルコンテンツや携帯アクセサリーなど、付加価値商材の提案による収益性の確保に注力している。

 今2018年6月期第1四半期業績実績は、売上高15億5200万円(前年同期比4.2%増)、 営業損益3200万円の黒字(同2600万円の赤字)、経常損益3200万円の黒字(同2500万円の赤字)、最終損益1億0600万円の黒字(同1800万円の赤字)に着地。

 今18年3月期業績予想は、売上高72億9700万円(前期比11.6%増)、営業利益3億6800万円(同34.1%増)、経常利益3億7100万円(同34.5%増)、純利益3億7600万円(同2.1倍)を見込む。年間配当予想は、期末一括6.25円を予定としている。※1月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施している。

 株価は、足元の業績が今6月期第1四半期黒字転換と好調で、1100円を軸としたモミ合いを上放れ、本年1月1日から医療・ヘルスケア市場において法人企業向け『従業員健康管理サービス』事業を開始することへの期待感のほか、自動車等の幅広い「モビリティ」を対象に、IoTを中心とした技術を活用したクラウドサービスを提供していることが見直され、1月25日に分割後の高値1670円と買われている。連続営業最高益更新見通しで、13週移動平均線がサポートしており、押し目買い優位に上値を伸ばすと予想する。2月14日に予定される第2四半期決算の発表を機に15年6月22日高値2357.5円を目指す可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)

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