イワキの17年11月期の期末配当3円に特別記念配当1円50銭を加えることを発表

株式市場 銘柄

■営業利益が創業104年来最高額の15億70百万円達成記念として

 イワキ<8095>(東1)は17年11月期の営業利益が創業104年来最高額15億70百万円を達成したことから期末配当3円に特別記念配当1円50銭を加えることを発表した。
 ちなみに、これまでの最高営業利益は1988年の13億30百万円であった。

 その結果、期末配当は当初予想の3円から4円50銭となる。第2四半期の3円と合わせると年間配当7円50銭。前期が6円であったことから1円50銭の増配となる。

 前期で創業来の最高営業利益を達成したことから、今期も最高益更新と願いたいところであるが、医薬・FC事業において2019年に完成予定の新分析棟・倉庫の建設への投資、また、化学品事業ではクリーンルームの増設等投資が先行することから、14億円(前期比10.9%減)を見込む。

 しかし、今後の事業計画では、2020年11月期売上高650億円(前期比13.2%増)、ROIC7.0%以上を見込んでいるように、設備投資後の増収増益が予想される。

 今期の投資により、医薬・FC事業では、今まで参入できなかった領域のビジネスの獲得に期待が出来る。具体的には、将来需要が見込まれる高活性原薬(抗がん剤、高活性ステロイド)の取扱が可能となる。例えば、2017年の抗がん剤市場は1兆1041億円の見込みであるが、2025年には1兆4367億円になると予測されている(出典:富士経済医療用医薬品データブック2016)。

 さらに、化成品事業では、クリーンルームを増設し、現在の需要増加に対応すると共に、2019年には欧州での販売を計画している。これまでは、ダウケミカル社との契約により、日本国内での販売に限られていたが、ダウケミカル社との取引を解消したことから、海外でも販売が可能となっている。

 事業領域、販売エリアの拡大で今後の事業拡大が予想される。

 今期18年11月期連結業績予想は、売上高590億円(前期比2.8%増)、営業利益14億円(同10.9%減)、経常利益14億50百万円(同18.5%減)、純利益9億50百万円(同23.5%減)を見込む。

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