【業績でみる株価】Casaは家賃債務保証の独立系大手、19年1月期も収益拡大期待
- 2018/2/1 10:27
- 業績でみる株価
Casa<7196>(東2)は家賃債務保証の独立系大手である。18年1月期は年間保証料の積み上げが牽引して増収増益予想である。19年1月期も収益拡大が期待される。株価はモミ合い上放れの展開が期待される。
■家賃債務保証の独立系大手
08年10月設立、17年10月東証2部に新規上場した。家賃債務保証の独立系大手である。12月22日には、17年10月25日施行の「家賃債務保証業者登録規程」に基づき、国土交通省の登録を受けたと発表している。
収益は保証委託契約締結時に受領する初回保証料と、保証委託契約締結の1年後より契約者から毎年受領する年間保証料で構成されている。なお18年1月期第2四半期末時点で、累計代理店数は前年同期比9.7%増の7275社、新規契約申込件数は4.1%減の8万650件、新規契約件数は4.5%減の6万951件だった。
不動産管理会社向けの集金代行と家賃保証をセットにした「Casaダイレクト」および家主向け「家主ダイレクト」の拡販を推進している。17年5月には、Webで家主の管理業務等をサポートするクラウド賃貸管理システム「大家カフェ」、および入居者向けに旅行・買い物・飲食等の情報を提供する「入居者カフェ」の提供を開始した。
1月31日には外国人向け24時間365日対応の多言語コールセンター「casa通訳センター」の開設を発表した。
■18年1月期増収増益予想、19年1月期も収益拡大期待
18年1月期非連結業績予想は、売上高が17年1月期比3.7%増の83億15百万円、営業利益が7.7%増の12億59百万円、経常利益が3.2%増の13億03百万円、純利益が27.3%増の8億05百万円としている。年間保証料の積み上げが牽引し、広告宣伝費の増加などを吸収して増収増益予想である。
第3四半期累計は売上高が62億23百万円、営業利益が8億26百万円、経常利益が8億60百万円、純利益が5億25百万円だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高が74.8%、営業利益が65.6%、経常利益が66.0%、純利益が65.2%だった。通期ベースで好業績を期待したい。そして19年1月期も収益拡大が期待される。
■株価はモミ合い上放れ期待
株価は2100円~2300円近辺でのモミ合い展開だが、下値を徐々に切り上げている。1月31日の終値は2276円、前期推定PERは約15倍、時価総額は約123億円である。モミ合い上放れの展開が期待される。(MM)