【新規上場(IPO)銘柄】サインポストは主力のコンサルティング事業が好調、レンジ下限まで押す場面を待つ

株式市場 IPO 鐘

 サインポスト<3996>(東マ)は、昨年11月21日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、コンサルティング事業とソリューション事業、イノベーション事業を行っている。

 主力のコンサルティング事業では、金融機関・公共機関に向けたサービスを展開。実績に基づくノウハウ・知識を最大限に活用して顧客の経営・業務課題を抽出。抽出した課題から解決策となる情報化戦略、システム化構想、業務改善等をご提案し、解決策の実行までサポートしている。ソリューション事業では、顧客の経営や業務の悩みを解決に導くために、先端のIT技術とナレッジを組合せてパッケージ化し、顧客に提供することで、顧客の経営・業務課題を解決している。イノベーション事業では、AIを活用してゼロから商品・サービスの開発を行い、新しいビジネスモデルを展開。AIを搭載した無人レジの開発については、SCSK株式会社と共同開発に関する契約を締結している。

 2018年2月期第3四半期業績実績は、売上高21億1600万円、営業利益2億3400万円、経常利益2億2000万円、純利益1億5000万円に着地。

 18年2月期業績予想は、売上高27億2300万円(前期比58.0%増)、営業利益3億2500万円(同90.1%増)、経常利益3億0700万円(同84.9%増)、純利益2億0200万円(同90.6%増)を見込む。年間配当予想は、期末一括10円を予定している。

 株価は、上場2日目の昨年11月22日安値8530円を底に同12月28日に上場来高値1万9950円と買い進まれた後、1万8000円を軸にモミ合っている。主力のコンサルティング事業では、地方銀行の勘定系システム移行プロジェクトマネジメント業務等を中心に前期から11行の銀行と継続取引を行っているほか、クレジットカード会社、投資運用会社のシステム部支援業務、地方自治体等の公共機関へのコンサルティング業務が継続し、業績は好調に推移している。レンジ下限の1万6800円どころまで押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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