【株式評論家の視点】ウェーブロックホールディングスは連続最高益更新見通し、25日移動平均線に届き値ごろ感

株式評論家の視点

 ウェーブロックホールディングス<7940>(東2)は、昨年4月10日に東京証券取引所市場第二部に再上場。同社グループは、同社および連結子会社13社、非連結子会社1社、関連会社1社の合計16社で構成されており、持株会社である同社の下、各事業会社において各種プラスチックと繊維、紙等を原材料とした複合素材の製造および販売を主たる業務としている。

 同社が目指すのは、独立した一つの事業として、一定以上の効率的な事業運営を実現するのに適した売上高100億円規模の事業の集合体で、インテリア事業、編織事業、産業資材・包材事業、産業資材・包材事業を運営している。今2018年3月期においては、生産合理化や経費削減によるコストダウンと国内市場での更なるシェ アアップを図るため、成長分野への経営資源の投入と販売の拡大を図っている。

 1月31日に発表した今2018年3月期第3四半期業績実績は、売上高209億3400万円(前年同期比4.7%増)、営業利益14億9200万円(同47.3%増)、経常利益17億6500万円(同36.9%増)、純利益13億1400万円(同40.7%増)に着地。インテリア事業の販売好調が売上増に寄与、アドバンストテクノロジー事業においては、金属調加飾フィルム分野でインド・東南アジアの案件が伸長したほか、国内家電向け新規案件などが大きく寄与しため、PMMA/PC2層シート分野の落ち込みをカバーした。

 今18年3月期業績予想は、売上高281億円(前期比4.5%増)、営業利益18億円(同32.4%増)、経常利益21億7000万円(同27.9%増)、純利益16億円(同44.4%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、25円(第2四半期末12円、期末13円)を予定している。

 株価は、昨年4月14日につけた昨年来の安値619円から本年1月24日に昨年来の高値1654円と上昇。連続最高益更新見通しで今期予想PER9倍台と割安感があるうえ、目先25日移動平均線に届き値ごろ感はある。来期2ケタ増益・増配含みと観測されており、1450円どころで下値を固めるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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