【注目銘柄】アウトソーシングは17年12月期大幅増収増益予想で18年12月期も収益拡大期待

注目銘柄

 アウトソーシング<2427>(東1)に注目したい。製造請負・技術系人材派遣の大手で、海外にも積極展開している。需要が高水準に推移して17年12月大幅増収増益予想である。そして18年12月期も収益拡大が期待される。株価は上場来高値圏から大きく下げたが、上値を試す展開が期待される。なお2月14日に17年12月期決算発表を予定している。

■17年12月期大幅増収増益予想、18年12月期も収益拡大期待

 17年12月期連結業績(IFRS)予想は売上高が16年12月期比58.6%増の2130億円、営業利益が70.8%増の95億円、税引前利益が82.4%増の89億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が71.3%増の51億円としている。需要が高水準に推移して大幅増収増益予想である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比77.4%増の1655億15百万円、営業利益が73.8%増の68億57百万円、税引前利益が2.2倍の63億36百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が2.4倍の34億20百万円だった。

 製造系分野では、労働契約法改正に伴うニーズに対応してメーカーの直接雇用の期間工を正社員として受け入れるPEOスキームが増加し、1人当たり採用コストの上昇を抑えながら順調に増員した。技術系分野では、グループ教育機関であるKENスクールで未経験者を教育して配属するスキームが順調だった。新卒者の採用も順調だった。海外事業の拡大も寄与して大幅増収増益だった。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が77.7%、営業利益が72.2%、税引前利益が71.2%、そして親会社の所有者に帰属する当期利益が67.1%だった。通期ベースでも好業績が期待される。また18年12月期も収益拡大が期待される。

■株価は上場来高値圏

 株価(17年10月1日付で株式5分割)は1月29日に上場来高値2194円まで上伸した。昨日2月6日は全体相場に押されて1844円まで大きく下げた。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(MM)

【上場企業のIR担当者様へ】個人投資家向けIRセミナー開催のご提案

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る