【木村隆のお宝銘柄】ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは来期黒字上へ

木村隆のお宝銘柄

 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>(東マ)が注目されそうな状況だ。株価は長期低落傾向にありましたが、2月20日に聖マリアンナ会東横恵愛病院及び保健科学研究所との間で、大うつ病性障害検査委託契約を締結、材料浮上を得て、人気化の様相を強めてきた。

 同社はメタボローム解析を用いたバイオマーカー探索及び臨床検査法の開発を進めていましたが、大うつ病性障害の血液バイオマーカーを発見し、特許登録もされています。今回の検査委託契約は、その血液バイオマーカーを利用した大うつ病性障害の有償検査を行うというものである。

また、これに先立つ2月10日には米国において、うつ病血液診断バイオマーカーが米国でも特許登録されたことが公表されている。これにより既に特許を取得している日本と合わせ米国でも、うつ病の臨床検査薬の開発及び事業化を推進する意向。

同社の今2015年3月期の第3四半期累計決算では受注が前年同期比14%増、受注残高が同じく32%増と伸びている。また、このため、第3四半期単独の決算では営業利益は1億9000万円と黒字計上となった模様です。メタボローム解析事業の売上高、利益は多くの顧客の年度末に当たる第4四半期に集中する傾向があが、今期は特に顧客からの測定検体の受領が第4四半期に集中する方向にある。

来期の営業利益は6700万円(今期推定3400万円の損失)と黒字に浮上する見込みです。株価も新たな見直し人気を呼び込む可能性が強くなったようだ。(株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る