【株式市場】ユーロの下げ不気味で日経平均は反落するが材料株の売買は活発

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は1万8790円55銭(180円45銭安)、TOPIXは1531.76ポイント(9.08ポイント安)、出来高概算(東証1部)は17億9771万株

チャート11 9日後場の東京株式市場は、対ドルでは前週末に対して1円以上の円安となった半面、対ユーロでは1円以上の円高とあって不透明感があり、引き続き自動車株や機械株は高い銘柄、安い銘柄が混在し、材料株物色の色彩が濃い相場になり、日経平均は170円安の1万8800円をはさんで一進一退となった。ただ、前場の237円13銭安(1万8733円87銭)は割らなかった。前引けに小高かった東証2部指数と日経JASDAQ平均は軟化した。

 カナモト<9678>(東1)は第1四半期決算を好感して前後場とも高く、マーベラス<7844>(東1)は人気キャラクターのラジオ放送を交えた複合展開の発表などが言われて急伸し、ジェイアイエヌ<3046>(東1)は前週後半に発表した月次動向が引き続き好感されて連日高値。ITbook<3742>(東マ)はマイナンバー制度に関連する需要に期待とされてストップ高となり、スノーピーク<7816>(東マ)は自治体のキャンプ場運営などが地方創生政策に関連するなどとされてストップ高。大塚家具<8186>(JQS)は創業者の大塚勝久会長が今期の配当を前期実績の3倍にする意向とされ、株主総会に向けた委任状争奪戦の再燃期待などから急伸した。

 東証1部の出来高概算はやや少なめで、17億9771万株(前引けは9億1292万株)、売買代金は2兆1950億円(同1兆583億円)。1部上場1863銘柄のうち、値上がり銘柄数は652(同743)銘柄、値下がり銘柄数は1075(同975)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は4業種(同8業種)となり、値上がりした業種は、ゴム製品、小売り、サービス、卸売りだった。

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