【業績でみる株価】シンデン・ハイテックスは18年3月期3Q累計大幅増益、通期予想は再増額の可能性
- 2018/2/14 12:15
- 業績でみる株価
シンデン・ハイテックス<3131>(JQ)は液晶・半導体の専門商社で、韓国LGディスプレー社やSKハイニックス社の製品取り扱いを主力としている。18年3月期第3四半期累計は大幅増益だった。通期も大幅増益・増配予想である。そして再増額の可能性が高いだろう。株価は地合い悪化の影響で反落したが、リスクオフの売りが一巡し、好業績を評価して反発が期待される。
■液晶・半導体など電子部品専門商社
液晶・半導体や電子機器などを取り扱う電子部品専門商社である。韓国のLGディスプレー社やSKハイニックス社の製品を主力としている。またバッテリおよび周辺機器分野も強化している。
■18年3月期3Q累計大幅増益、通期予想は再増額の可能性
18年3月期連結業績予想(10月25日に増額修正)は、売上高が17年3月期比15.2%増の512億円、営業利益が49.1%増の12億50百万円、経常利益が2.1倍の10億50百万円、純利益が93.2%増の7億円としている。半導体検査装置の大型案件も寄与して大幅増収増益予想である。
第3四半期累計は、売上高が前年同期比25.4%増の406億52百万円で、営業利益が4.2倍の11億53百万円、経常利益が9億43百万円(前年同期は1億44百万円の赤字)、純利益が6億41百万円(同78百万円の赤字)だった。
液晶分野は一部顧客の車載用機器向けがメーカー直販に移行した影響で11.1%減収だったが、半導体分野が旺盛なメモリ需要や委託開発案件の進捗で36.5%増収と好調だった。電子機器分野は計画外の大口案件受注などで2.5倍増収だった。その他分野はバッテリや周辺機器の新規ビジネス立ち上げで34.0%増収だった。
通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.4%、営業利益が92.2%、経常利益が89.8%、純利益が91.6%と高水準である。通期会社予想は再増額の可能性が高いだろう。
配当予想(11月20日に増額修正)は40円増配の年間130円(期末一括)としている。
■株価はリスクオフの売り一巡して反発期待
株価は地合い悪化の影響で1月の戻り高値4475円から反落したが、3400円近辺で下げ渋る形だ。2月13日の終値は3475円、今期予想連結PERは8~9倍近辺、時価総額は約73億円である。
日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られすぎ感を強めている。リスクオフの売りが一巡し、好業績を評価して反発が期待される。(MM)