【材料でみる株価】クックビズは飲食業界に特化した求人サイト運営や人材紹介を展開
- 2018/2/20 10:16
- 材料でみる株価
クックビズ<6558>(東マ)は、飲食業界に特化した求人情報サイト運営および人材紹介を主力として、人材サービスを展開している。18年11月期は主力事業が伸長して大幅増収だが、先行投資負担で大幅減益予想としている。株価は安値圏だがIPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。
■飲食業界に特化した求人情報サイト運営と人材紹介が主力
17年11月東証マザーズに新規上場した。飲食業界(飲食店、ホテル、中食事業者、ブライダル事業者等)に特化した求人情報サイト「cook+biz」運営および人材紹介を主力として、人材サービスを展開している。
求人広告ではアルバイト向け商品も拡充し、新規事業では料理人・シェフによる食のSNS「Foodion」などを推進している。求人広告掲載料や人材紹介手数料が収益柱である。
■18年11月期は大幅増収だが先行投資で大幅減益予想
18年11月期の非連結業績予想は売上高が17年11月期比27.5%増の26億36百万円、営業利益が57.2%減の1億14百万円、経常利益が56.8%減の1億14百万円、純利益が57.1%減の73百万円としている。
売上面では、案件数・ユーザー数とも順調に拡大し、主力の人材紹介事業や求人広告事業が伸長して大幅増収予想である。利益面では、来期以降の成長スピード加速に向けてITや人材に積極投資を行うため、先行投資負担で大幅減益予想としている。
新拠点の展開(博多地区に18年6月開設予定)や、人員増に対応した拠点の増床および移転(18年2月渋谷オフィス、18年5月大阪本社、18年6月名古屋オフィスを予定)を、18年11月期中に完了する計画だ。
■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階
株価はIPO直後の17年11月29日高値6750円から、2月9日の2960円まで水準を切り下げた。地合い悪化も影響したが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。
2月19日の終値は3385円、今期予想PERは約100倍、時価総額は約74億円である。(MM)