【新規上場(IPO)銘柄】ロードスターキャピタルは2ケタ増収増益・増配を見込む、押し目買い優位に上値追いへ

株式市場 IPO 鐘

 ロードスターキャピタル<3482>(東マ)は、昨年9月28日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「不動産とテクノロジーの融合が未来のマーケットを切り開く」という経営理念のもと、ITを利用した不動産投資サービスを提供している。不動産投資に特化したクラウドファンディング事業、自己資金を用いた物件への投資と呼び管理運用を行うコーポレートファンディング事業、不動産の売買や管理・運営に対するコンサルティングを行う仲介・コンサルティング事業、投資用不動産の管理・運用を物件所有者や投資家に代わって実行するアセットマネジメント事業を運営している。

 前2017年12月期は、コーポレートファンディング事業において、同社の注力市場である東京都心の数億円~30億円程度の中規模オフィス等への投資によって自己保有資産残高の拡大を図ったほか、不動産保有会社へ貸付を行うクラウドファンディング事業では投資家会員数と累積投資金額が増加した。

 2月9日大引け後に発表した前17年12月期業績実績は、売上高87億9400万円(前の期比88.7%増)、 営業利益13億6400万円(同81.9%増)、経常利益11億8900万円(同69.1%増)、純利益7億9400万円(同69.5%増)に着地。コーポレートファンディング事業では、不動産投資事業で8物件を売却、不動産投資売上77億6200万円(同92.0%増)。不動産賃貸事業では、新規に8物件を取得し自己保有物件を増加、不動産賃貸売上は9億6500万円(同62.7%増)。クラウドファンディング事業では、営業貸付金を11億6700万円(同396.8%増)まで増加、クラウドファンディングの売上は6500万円(同827.3%増)と順調に増加した

 今18年12月期業績予想は、売上高104億9800万円(前期比19.4%増)、営業利益18億1200万円(同32.8%増)、経常利益15億9100万円(同33.7%増)、純利益9億円(同13.4%増)を見込む。年間配当予想は、期末一括12.5円(同1.5円増)増配を予定としている。

 株価は、昨年12月29日につけた上場来の安値1496円から本年1月31日に上場来高値2695円と買われた後、2月14日安値1779円まで調整を挟んで同21日高値2428円と上昇している。今期2ケタ増収増益と続伸、増配を予定と業績好調が見込まれ、足元で75日移動平均線がサポートしており、押し目買い優位に上値を伸ばすと予想する。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る