東京個別指導学院:齋藤社長、個人投資家説明会で成長戦略を熱く語る

IR企業情報

■4月に新中期経営計画を発表~『やればできるという自信』『チャレンジする喜び』『夢を持つ事の大切さ』を伝え続ける、今年は30周年!~

 東京個別指導学院<4745>(東1)の代表取締役社長齋藤勝己氏は2月24日、東京・丸の内で開催した個人投資家向け会社説明会で、同社の概要、市場環境における同社のポジショニング、成長戦略について説明したうえで、4月に新中期経営計画を発表することを明らかにした。

 会場を埋めた個人投資家(126名)を前に、齋藤社長は冒頭「教育理念にもとづく個別指導のサービスを世の中に提案し、『やればできるという自信』『チャレンジする喜び』『夢を持つ事の大切さ』を伝えてきた当社は、2015年には30周年を迎えます。」と述べ、同社の現状から話をはじめた。

 同社は、顧客からの評価は高く、2015年度オリコン顧客満足度ランキングで、高校受験個別指導塾部門(首都圏)で2年連続総合1位(全9項目1位)をはじめ、大学受験個別指導部門総合1位(6項目で1位))、中学受験個別指導部門(首都圏)総合2位(3項目1位)を受賞。イード塾アワード2014では高校生・大学受験生/個別指導で3年連続最優秀賞を受賞している。

斎藤社長の説明概要は以下の通りである。

■戦略戦略~ベネッセと連携、事業の複線化を実現へ

 近年、学習塾の市場では、個別指導塾が注目され、競争が激化している。人口集中により少子化の影響が少ない大都市を中心に、個別指導塾の新規開校を行うことが同社のここまでの戦略である。他社との差別化を明らかにする優位性について、齋藤社長は「塾の市場では、多様なニーズに対応できる個別指導塾が注目されていますが、教育理念をよく理解し共感することで自らホスピタリティを発揮できる優れた講師陣を多数養成していることが当社の特長であり、お客様から高い評価をいただいている要因の一つになっています」と解説し、創業時から一貫して積み重ねてきた理念に基づく行動こそが、いま急速に再成長を続ける同社の強みとなっていることを語る。

■「自立」「共生」を軸に、時代変化に対応できる人間形成目指す

 子どもたちが生きる未来社会像から導き出された東京個別指導学院の成長戦略について「教育を考えることは子どもたちがこれから生きていく未来のことを考えることにほかなりません。技術革新、グローバリゼ―ション、少子高齢化など、今後社会の変化が加速していく中で、技術革新とグローバリゼーションについて言えば、現在の小学生3人中2人は、今はまだ存在していない職業に携わるかもしれません。それは予測不能な変化の時代と言えるでしょう。大切なのは、自分で考え、主体的に動ける力すなわち『自立』です。」と語り、「グローバリゼーションと少子高齢化についてみれば、既に国内の外国人労働者は約72万人と言われ、1年あたりの大卒就業希望者数約41万人に比べ多くなっています。海外人材と協働するこれからの時代は価値多様性の時代です。多様な人材との協業には異文化理解力や他者受容力が求められますから、『共生』はキーワードになります」と続ける。

 東京個別指導学院では、こうした時代変化に対応できる人間形成に向け、「自分の夢や目標に向かってチャレンジする力を育むことを「自立」の、自分を支えてくれる人への感謝の心や優しさを育むことを「共生」の下地であると考えており、ひいては教育理念である「やればできるという自信・チャレンジする喜び・夢を持つ事の大切さ」を伝えていくことが核であると位置づけ、その上に今後の成長戦略を描いていく。

■新業態「クラスベネッセ」の開校など、新ニーズ掘り起こしを

 主軸事業である個別指導事業については引き続き新規開校を実施していくとともに、持続的安定的な企業成長を目指し、事業の複線化を実現していく戦略である。具体的な戦術として、齋藤社長は、「共通の教育理念のもと、小学生を対象とした、コミュニケーションする力を養う『Benesse 文章表現教室』、科学的思考を育む『Benesseサイエンス教室』で年齢層拡大を、教育機会の地域による違いの解消を目的とした『ネット教室』で地域拡大を、ベネッセコーポレーションと連携した新業態『クラスベネッセ』の開校など、新しいニーズの掘り起こしを図っていきます」と力強く語った。

■好業績・新事業展開など材料豊富!昨年来の高値更新も

 株価は、昨年来の高値が490円(7月7日)、安値が240円(1月6日)、その後しばらく底値固めの調整の日々が続いたが、1月の終わり338円どころを底に転換、一気に上昇ラインに乗せして本日は高値461円と目先的には節目とみられる3割戻しを達成しが、商い増加とともに、足元の業績好調に加え、新しい事業展開への期待も支援材料。昨年来の高値越しが期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る