【業績でみる株価】ナレッジスイートはクラウドサービスを展開、18年9月期増収増益予想
- 2018/2/26 13:46
- 業績でみる株価
ナレッジスイート<3999>(東マ)は、中堅・中小企業向けに特化したクラウドサービスを展開している。18年9月期は導入企業数が順調に伸長して増収増益予想である。株価は安値圏だがIPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。
■営業支援や顧客管理のクラウド型統合ビジネスアプリケーションを提供
17年12月東証マザーズに新規上場した。営業支援(SFA)や顧客管理(CRM)とグループウェアを連動したクラウド型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」を主力に、中堅・中小企業向けに特化したクラウドサービスを展開している。
事業区分は、主力の「Knowledge Suite」を提供して月額利用料を得るクラウドサービス、および主にクラウドサービス導入企業に対するコンサルティングやクラウドインテグレーションなどを提供するソリューションサービスとしている。
■18年9月期増収増益予想
18年9月期非連結業績予想は、売上高が17年9月期比12.0%増の8億85百万円、営業利益が11.2%増の1億72百万円、経常利益が13.7%増の1億71百万円、純利益が5.9%増の1億56百万円としている。導入企業数が順調に伸長して増収増益予想である。
第1四半期は売上高が2億01百万円、営業利益が39百万円、経常利益が33百万円、純利益が31百万円だった。売上高の内訳はクラウドサービスが1億36百万円、ソリューションサービスが65百万円だった。
そして通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が22.7%、営業利益が22.7%、経常利益が19.3%、純利益が19.9%と概ね順調である。通期ベースで好業績を期待したい。
■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階
株価は17年12月IPO時の高値5110円から、2月6日安値3250円まで調整した。その後は3500円近辺でモミ合う形だ。IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。2月23日の終値は3525円、今期予想PERは約52倍、時価総額は約85億円である。(MM)