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エスプールは06年来の高値圏、18年11月期2桁増収増益・増配予想
- 2018/3/6 06:33
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
エスプール<2471>(JQ)は、ロジスティクスアウトソーシング、障がい者雇用支援・就労移行支援サービス、コールセンター業務などの人材サービス事業を展開している。需要が高水準に推移して、18年11月期2桁増収増益・増配予想である。株価は06年来の高値圏だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。
■ロジスティクス、障がい者雇用支援、コールセンターなど人材サービス事業
ビジネスソリューション事業(ロジスティクスアウトソーシング、障がい者雇用支援サービス、フィールドマーケティングサービス、セールスサポートサービス、新規事業など)、および人材ソリューション事業(コールセンター向け派遣、販売・営業スタッフ派遣、ストアスタッフ派遣など)を展開している。
17年11月期の売上構成比はビジネスソリューション事業34%、人材ソリューション事業66%だった。障がい者雇用支援サービスは17年11月期末時点で、農園数8農園、顧客企業数136社、管理区画数1337区画、就業数668名となった。新規事業のアルバイト採用代行サービス「Omusubi」も拡大している。
なお営業利益は、障がい者雇用支援サービスの売上が伸びる第2四半期および第4四半期に偏重する特性があるとしている。
17年10月アルバイト・パート採用代行業務でツナグ・ソリューションズと業務提携した。17年12月には中国国内のECプロモーションや越境ECコンサルティングを行う上海潤世企業営銷管理と業務提携した。中国市場の特性に合わせた越境EC支援サービスを開始する。
中期経営計画の目標値は、営業利益率5%の早期達成と20年度までに業界最高水準10%の達成、安定的かつ継続的な配当の実施、ROE最低5%堅持としている。配当の基本方針は連結ベースでの株主資本配当率(DOE)5%を目安としている。アウトソーシング需要は高水準であり、高付加価値サービスが牽引して中期的にも収益拡大基調が期待される。
■18年11月期2桁増収増益・増配予想
18年11月期の連結業績予想(1月11日公表)は、売上高が17年11月期比16.2%増の135億87百万円、営業利益が20.7%増の8億14百万円、経常利益が16.7%増の8億02百万円、純利益が10.7%増の4億68百万円としている。需要が高水準に推移して2桁増収増益予想である。
ビジネスソリューション事業は売上高が9.1%増の43億64百万円で営業利益が5.0%増の7億64百万円、人材ソリューション事業は売上高が21.1%増の93億55百万円で営業利益が29.3%増の8億80百万円の計画としている。障がい者雇用支援サービスでは千葉県に2園新設し、全国10園(千葉県9園、愛知県1園)となる。
配当予想は年間5円(期末一括)としている。18年3月1日付の株式5分割を考慮して17年11月期の年間18円を3円60銭に換算すると、実質1円40銭増配となる。予想配当性向は16.8%となる。
■株価は06年来の高値圏
株価(18年3月1日付で株式5分割)は水準を切り上げて2月26日に1058円まで上伸した。06年来の高値圏である。その後一旦反落したが自律調整の範囲だろう。
3月5日の終値878円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS29円72銭で算出)は29~30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS462円71銭で算出)は1.9倍近辺である。時価総額は約138億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)