【新規上場(IPO)銘柄】エル・ティー・エスは連続営業最高益更新を見込む、上場来高値を奪回出来るか注目

株式市場 IPO 鐘

 エル・ティー・エス<6560>(東マ)は、昨年12月14日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、ロボティクス・AI ビジネスプロセスマネジメントを活用することによって企業変革と働き方改革を促進支援している。プロフェッショナルサービス事業では、教育・研修、採用・転職、クラウドソーシングの提供を行っている。プラットフォーム事業では、コンサルティング、デジタル活用サービス、ビジネスプロセスマネジメントの提供を行っている。

 今2018年12月期は、プロフェッショナルサービス事業では、主要顧客企業との関係強化、デジタル活用サービスの拡大、戦略的事業連携を推し進めている。プラットフォーム事業では、登録会員の拡大、イベントの拡充、会員企業の人材育成支援に注力している。

 2月13日大引け後に発表した前17年12月期業績実績は、売上高24億0800万円(前の期比21.9%増)、 営業利益1億8400万円(同1200万円)、経常利益1億7400万円(同1100万円)、最終損益1億1900万円の黒字(同1億4300万円の赤字)に着地、過去最高の売上高および営業利益を達成した。プロフェッショナルサービス事業では、デジタル活用サービスの売上高が前年比78%増と伸長したほか、プロフェッショナル人材が前年比15%増、取引社数が同23%増と増加。プラットフォーム事業では、投資完了による黒字化、会員数は法人会員数が2,635社、個人会員数が2,773名と拡大、会員向けサービスの拡充が図られた。

 今18年12月期業績予想は、売上高26億3000万円(前期比9.3%増)、営業利益2億3000万円(同25.1%増)、経常利益2億2800万円(同31.1%増)、純利益1億5300万円(同28.5%増)の連続営業最高益更新を見込む。年間配当予想は、無配継続を予定としている。

 株価は、昨年12月22日につけた上場来高値3085円から2月14日安値1731円まで調整を挟んで3月6日高値2367円と上昇している。プラットフォーム事業における会員基盤の拡大を核に、両事業のプラスアルファの成長を創出、当面の成長ターゲットとして売上高40億円(今18年12月期業績予想26億3000万円)、営業利益5億円(同2億3000万円)の数値目標を掲げている。働き方改革のテーマに乗り、2000円割れで下値を固めた感があり、上場来高値3085円を奪回出来るか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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