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寿スピリッツ:世界初、タデアイ(藍)に新規フラボノイドを発見
- 2015/3/12 09:33
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■抗コレステロール薬「ロバスタチン」と同レベル~コレステロール低減効果に期待
寿スピリッツ<2222>(東1)傘下の寿製菓は2013年から、島根大学生物資源科学部横田一成教授とタデアイ(藍)の機能性について共同研究を行っているが、世界で初めてタデアイ(藍)に新規フラボノイド発見など研究成果を薬学分野の学術誌に発表した。
同社は、論文内容を要約し、「1)藍葉の11種類のフラボノイド構造を確認、2)藍葉の主要なフラボノイドは新規配糖体であることを明らかにした。3)新規フラボノイドはコレステロールの生合成に重要な酵素(HMG--CoA還元酵素)を阻害することを明らかにした。4)新規フラボノイドはコレステロール生合成のコントロールに有用な可能性が示唆されました。」という。
これまでの共同研究成果で、「藍の抗酸化性」は他の野菜類に比べ高い抗酸化性を持つのはポリフェノールによるものであることを、第61回日本食品科学工学会大会で発表した。また、藍で初めて抗インフルエンザ作用を示すとされるケルセチン-3-O-グルクロニドを確認(13年)、ポリフェノール類の分析結果を天然物化学の学術誌に発表している。
藍の抗酸化力(第61回日本食品科学工学会大会で発表)
ビルベリーとブルーベリーのORAC値はGoran Kolevski,Snezana Ivic-Kolevska,Journal of Hygienic Engineering and Design,Vol.1,pp.271-274(2012)からの引用
【論文の注目点】
今回の発表のポイントは、藍の葉に多く含まれているポリフェノールの「11種類のフラボノイド」の構造を明らかにし、そのうち3つの物質が新規発見物質、4つが既知物質であるが藍にも含まれていることを初めて発見、さらに藍の主要5フラボノイドがコレステロール合成の鍵酵素である3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル(HMG)-CoA還元酵素の阻害活性があり、その阻害活性のレベルは、抗コレステロール薬「ロバスタチン」とほぼ同等という点が注目される。
■アンチエイジング飲料「藍の青汁」販売に強い支援材料!
同社はこうした研究成果を踏まえ、100%子会社「純藍株式会社」(本社:東京都港区、代表者:河越誠剛寿スピリッツ社長)を昨年9月に設立し、「タデ藍」を使用した機能性食品「藍の青汁」を開発、50代から70代の女性向けに、「アンチエイジング機能」や「整腸機能」をプラスし、野菜不足を補うアンチエイジング飲料として販売を開始している。
今回の発表で、藍がコレステロールの低減が期待されることが明らかになり、同社製品「藍の青汁」はアンチエイジング飲料として、販売面でも大きな支援材料となろう。