【株式市場】「理財局」巡る手控え要因が伝わり日経平均は反落するが新規上場の2銘柄は好発進

株式

◆日経平均の終値は2万1676円51銭(127円44銭安)、TOPIXは1736.63ポイント(6.97ポイント安)、出来高概算(東証1部)は13億8806万株

チャート6 16日後場の東京株式市場は、「財務省理財局の職員自殺か」(FNNニュース3月16日12時11分配信より)などと伝えられたため、政局への影響などが漠然と懸念される雰囲気になり、日経平均は取引開始後に前場の安値(103円21銭安の2万1700円74銭)を割り込み、13時前に171円10銭安(2万1632円85銭)まで下押した。神鋼商事<8075>(東1)が一段ジリ高など、個別には活況な銘柄があったが、日経平均は大引けも軟調で反落し、東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。半面、東証2部指数は高く7日続伸。

 後場は、CKサンエツ<5757>(東2)が普通配当の増配と東証1部への移籍にともなう記念配当などが好感されて一段高となり、富士山マガジンサービス<3138>(東マ)は電通<4324>(東1)との合弁会社設立などが好感されて2日連続ストップ高。ドーン<2303>(JQS)は商用ドローンの今夏解禁報道などが言われて活況高。

 16日は2銘柄が新規上場となり、東証1部に直接上場した日総工産<6569>(東1・売買単位100株)は公開価格3250円。9時42分に公開価格を23.7%上回る4020円で売買が成立し初値をつけた。高値はこの直後の4050円、後場は一進一退となり、終値は4000円。

 フェイスネットワーク<3489>(東マ)は、後場も買い気配で始まり、気配値のまま上げる場合の本日上限値段の3200円(公開価格1400円の2.3倍)に達し、13時59分に3200円で初値がついた。その後3220円まで上げ、終値は2500円。

 東証1部の出来高概算は13億8806万株(前引けは4億8875万株)。売買代金は2兆7098億円(同9907億円)。1部上場2071銘柄のうち、値上がり銘柄数は705(同863)銘柄、値下がり銘柄数は1277(同1090)銘柄。

 また、東証33業種別指数は11業種(前引けは16業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、陸運、パルプ・紙、水産・農林、非鉄金属、その他金融、倉庫・運輸、証券・商品先物、医薬品、などとなった。(HC)

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