【株式市場】年金基金などに期待強まり日経平均やTOPIXが続々高値更新

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は1万8991円11銭(267円59銭高)、TOPIXは1546.63ポイント(20.96ポイント高)、出来高概算(東証1部)は21億8449万株

チャート11 12日後場の東京株式市場は、引き続き外国人投資家や国内の年金基金の買いなどに期待が強く、株価指数の先物主導で日経平均やTOPIXそのものが先行高する場面が見られ、日経平均は13時前に284円61銭高(1万9008円13銭)まで上げ、約15年ぶりの1万9000円台に乗った。TOPIXは約8年ぶりの高値を更新し、JPX日経インデックス400は2014年1月1日を基準に算出が始まって以来の高値更新となった。日経JASDAQ平均は2006年以来の高値に迫り、東証マザーズ指数は小高い。

 後場は、ファナック<6954>(東1)三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)などが一段上値を追い、東京海上ホールディングス<8766>(東1)などの保険株も強含み、日本航空<9201>(東1)も上値を追った。イハラケミカル工業<4989>(東1)は引き続き業績予想の増額修正などを好感して東証1部の値上がり率トップ。不動産株も高い。ビーロット<3452>(東マ)が不動産売却益などを材料に急伸し、ラクーン<3031>(東マ)は自社株買いの本格化期待などが言われて高値を更新し、丸千代山岡家<3399>(JQS)は株主優待の開始などが好感されて2日連続ストップ高。一方、かつて大物仕手筋として鳴らした関係者らに強制捜査との報道を受け、関係集団が以前手がけたとされる新日本理化<4406>(東1)などは下げた。

 東証1部の出来高概算は21億8449万株(前引けは9億9933万株)、売買代金は2兆1844億円(同1兆1070億円)。1部上場1865銘柄のうち、値上がり銘柄数は1443(同1456)銘柄、値下がり銘柄数は295(同289)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は31業種(前引けも31業種)となり、値上がり率上位の業種は、保険、空運、不動産、海運、銀行、医薬品、金属製品、陸運、などだった。

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