【新規上場(IPO)銘柄】共和コーポレーションは19日に東証第二部に上場、中期計画初年度の業績は好調

株式市場 IPO 鐘

 共和コーポレーション<6570>(東2)は、3月19日に東京証券取引所市場第二部に上場した。同社グループは、同社及び連結子会社の株式会社YAZアミューズメント、株式会社シティエンタテインメントの3社で構成されている。長野県を中心として、新潟、富山、埼玉、東京、神奈川等の各県のロードサイド、ショッピングセンター及び繁華街に、アミューズメント施設の店舗を展開しているほか、全国各地のアミューズメント施設のオペレーター、ディストリビューターにアミューズメント機器等の販売を行っている。

 アミューズメント施設運営事業では、長野県を中心に店舗を展開。広い駐車場の確保と、ゆとりある空間づくりが可能なロードサイドへの出店、ゲームセンターとバッティングセンターの併設など、「APINA(アピナ)」ブランドとして特徴的な出店を進めている。

 アミューズメント機器販売事業では、ゲームメーカーとの取引に加え、全国各地のアミューズメント施設や同業オペレーター(施設運営業者)、ディストリビューター(機器卸売業者)を顧客に、アミューズメント機器の販売を行っている。

 また、その他事業では、各種媒体を利用した広告代理店業を行っている。

 主力事業であるアミューズメント施設運営事業及びアミューズメント機器販売事業が属する余暇市場においては、景品ゲーム機ジャンルが施設の売上げを牽引し、施設稼働の向上やユーザー層拡大の兆しが表れている中、同社グループは、昨年4月にスタートした3か年の中期経営計画のもとグループ一体運営において、シナジー効果を発揮するため業務プロセスや収益管理の改善に取り組んでいる。

 2018年3月期第3四半期業績実績は、売上高100億2400万円、営業利益5億2000万円、経常利益5億4700万円、純利益3億6400万円に着地。

 18年3月期業績予想は、売上高130億0200万円(前期比8.5%増)、営業利益5億3300万円(同67.6%増)、経常利益5億4000万円(同65.6%増)、純利益3億2100万円(同2.1%減)を見込む。上場で調達する資金は最新ゲーム機器の導入など設備投資に充当する計画。配当性向30%メドで、配当予想は、期末一括34円を予定している。

 株価は、上場初日に公開価格1590円を57.9%上回る2511円で初値をつけ、同日高値2555円と上昇、同20日安値1885円まで下げてモミ合っている。景品ゲーム機を中心にアミューズメント施設が好調のほか、アミューズメント機器販売も好調で昨年4月にスタートした3か年の中期経営計画の初年度となる18年3月期業績予想は達成できる見通しで、19年3月期業績も期待される。配当性向30%をメドとしており、1900円どころに押す場面があれば、中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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