【株式市場】トランプ関税ショックで日経平均一時1000円安となり5か月ぶりに2万1000円台を割る

◆日経平均の終値は2万617円86銭(974円13銭安)、TOPIXは1664.94ポイント(62.45ポイント安)、出来高概算(東証1部)は19億1438万株

■新規上場のファイバーゲートは終日買い気配

チャート12 23日後場の東京株式市場は、前場に続き日経平均が時間とともに下値を探る展開になり、14時40分頃には1032円38銭安(2万559円61銭)まで下押した。米トランプ大統領が知財権侵害に関して中国に上乗せ関税を適用することに対する中国側の反応が不気味とされた。下げ幅が1000円を超えるのは、米国金利の上昇を受けて世界株安が本格化し始めた2018年2月6日の1071円安以来。また、2万1000円割れは2017年10月12日以来。東証2部指数、東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 後場は、魚力<7596>(東1)が株主優待の再開を好感して引き続き続伸基調を保ち、アイティメディア<2148>(東マ)はソフトバンクグループ<9984>(東1)との合弁会社が好感されてストップ高。エスプール<2471>(JQS)は好業績株こそ投資の原点とされて高い。

23日は2銘柄が新規上場になり、東証1部に直接新規上場したキュービーネット(QBネット)ホールディングス<6571>(東1・売買単位100株)は公開価格2250円に対し、9時9分に2115円で初値がつき、高値は前場の2260円、後場は一進一退で推移し大更は2225円。

 もう1銘柄、新規上場となったファイバーゲート<9450>(東マ・売買単位100株)は、前後場とも買い気配のまま値が付かず、大引けは公開価格1050円の2.3倍の2415円で買い気配。

 東証1部の出来高概算は19億1438万株(前引けは8億3341万株)。売買代金は3兆6039億円(同1兆5000億円)。1部上場2081銘柄のうち、値上がり銘柄数は29銘柄(1.4%、前引けは38銘柄・2%)、値下がり銘柄数は2042銘柄(98%、前引けは2029銘柄・97%)。また、東証33業種別指数は全業種が値下がりした。(HC)

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