【業績でみる株価】FCMは18年3月期2回目の増額修正で19年3月期も収益拡大期待

 FCM<5758>(JQ)は、電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキを主力としている。18年3月期は3月16日に2回目の増額修正を発表して大幅増収増益予想、そして大幅増配予想である。19年3月期も収益拡大が期待される。株価は増額修正を好感して動意づく場面があったが、買いが続かずモミ合う形だ。

■電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキが主力

 高度な表面処理技術(メッキ加工、回路形成など)をベースに、電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキを主力としている。古河電気工業<5801>の連結子会社である。

■18年3月期2回目の増額修正、19年3月期も収益拡大期待

 18年3月期の非連結業績予想および配当予想を3月16日に増額修正した。業績予想および配当予想とも、17年12月15日に続いて2回目の増額修正である。

 修正後の18年3月期非連結業績予想は、売上高が17年3月期比22.2%増の231億円、営業利益が2.2倍の6億30百万円、経常利益が2.3倍の6億30百万円、純利益が2.3倍の4億05百万円とした。また配当予想は40円増配の年間72円(期末一括)とした。予想配当性向は30.3%である。

 電子機能材事業、電気機能線材事業とも想定超で、設備稼働率上昇、製品群集約、人員配置最適化などの効果も寄与した。19年3月期も収益拡大が期待される。

■株価は買いが続かずモミ合い

 株価は増額修正を好感して動意づき、3月20日には15年2月以来の高値となる4225円まで上伸する場面があった。しかし買いが続かず反落し、3500円近辺でモミ合う形だ。

 3月28日の終値は3550円で、今期予想PERは約15倍近辺、時価総額は約61億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインだ。(MM)

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