【経営者の言葉】アスカネットの福田幸雄社長

アスカネット

■「エアリアルイメージング」は複数の素材と製法で試作を重ねる、4月末に量産の方向性を発表へ

アスカネット<2438>(東マ・売買単位100株)は、空中結像技術を用いた新しい画像・映像表現により市場を創設することを目指し2011年3月からエアリアルイメージング事業を開始している。マーケットでの注目度は極めて高い。本社の広島から上京された福田幸雄社長に近況を聞いた。

福田幸雄社長は、「空中結像を可能にする特殊なプレート(AIプレート)の試作品を販売して参りました。とくに、2014年10月に出展したCEATECでの反響が大変に大きく、多くの問い合わせをいただき、積極的にデモンストレーションを行っています。生産面ではAIプレートの量産技術の確立を最優先課題として取り組んでおり、複数の素材、複数の製造方法による試作を繰り返しており、課題を一つ一つクリアしながら前進しています。4月末頃には、量産に関する方向性を出せると思います」という。

なお、2015年4月期は売上4.6%増の49億8400万円、営業利益6.3%減益の6億7300万円の見通し。昨年11月1日付で株式4分割を実施しているため分割後の今期1株利益は25.9円、配当は年8円の見通し。

なお、このほど発表の今期第1四半期では、売上構成比率45.4%のメモリアルデザインサービス事業が、堅調な新規顧客獲得による遺影写真加工収入や動画など葬儀演出ツール関連の伸長で同事業は前年同期比4.1%の増収だった。

もう一つの柱で売上構成比率53.3%のパーソナルパブリッシングサービス事業は、プロフェショナル写真市場で高評価のオンデマウンドやZENレイフラットなどの拡販、オンデマウンドを活用したフォトコンテストの企画を展開。一般消費市場では、マイブックにラミネート加工を施した製品をラインナップに加えたことや各種イベントに積極的に出展した効果などで前年同期比5.9%の増収だった。

注目のエアリアルイメージング事業は、試作品売上が中心ということで第1四半期は4508万円(前年同期比213.2%)だった。

なお、13日の株価は終値が114円高の2655円。昨年来高値(権利修正)は3450円(14年10月)、同安値は2226円(14年12月)。

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